学研教育総合研究所はこのほど、2019年度の「幼児白書」および「小学生白書」を発表した。全国の満4~6歳の幼児とその保護者600組、および小学1~6年の小学生とその保護者1,200組を対象に、日常生活や学習に関するアンケート調査を実施し、その結果をまとめた。調査期間は2019年8月27~30日。

男子小学生の将来就きたい職業、1位「You Tuber」

  • 小学生の将来つきたい職業(2019年)

小学生を対象に、53種の職業から将来つきたい職業を選んでもらったところ、1位「パティシエ(ケーキ屋)」(6.2%)。2位「YouTuberなどのネット配信者」(3.5%)、3位「医師(歯科医師含む)」(3.4%)、4位「プロサッカー選手」(2.8%)、5位「プロ野球選手」(2.7%)との順に。2016年に自由回答欄で初登場した「YouTuber」は、3年連続で上昇した。

30年前の1989年度(平成元年)調査と比べると、1989年の1位「保育士・幼稚園教諭」、2位「プロ野球選手」、3位「小・中・高の先生」は、令和元年で全て入れ替わる結果となった。

男女別にみると、男子は「YouTuber」(5.8%)が初の1位を獲得。以下、2位「プロサッカー選手」(5.5%)、3位「プロ野球選手」(5.0%)と続いた。一方、女子は1位「パティシエ」(11.3%)、2位「保育士・幼稚園教諭」(5.0%)、3位「看護師」(4.5%)となった。

また、2020年度から小学校でプログラミング教育が導入されるのに先立ち、小学校入学前の幼児の保護者を対象に、入学前に子どもにプログラミング教育をさせたいか聞いたところ、「させたい(どちらかといえば含む)」は59.8%、「させたくない(どちらかといえば含む)」は40.2%と、「させたい」保護者の方が多いことがわかった。