ニコンは1月7日、ニコンZマウント対応の望遠ズームレンズ「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」を発表した。70mmから200mmのズームレンジを開放F2.8でカバーする大口径モデル。色のにじみを抑える新開発のSRレンズなどを搭載し、描写性能を徹底的に高めた。オートフォーカスの駆動に静かなステッピングモーターを採用し、ズーム時にピントや画角がズレる現象を抑えるなど、動画撮影にも向く設計とした。希望小売価格は税込み35万4530円で、発売は2月14日の予定。定番の望遠ズームレンズを投入し、ミラーレスの普及を狙う。

  • ニコンZマウント初の望遠ズームレンズ「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」。レンズFnボタンやコントロールリングを搭載している

ニコンZマウント初の大口径望遠ズームレンズ。2019年4月に販売を開始した標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」と合わせ、F2.8ズームが2本そろったことになる。

Zマウントの高画質レンズ「S-Line」に属するレンズ。新開発のSRレンズなどの高級レンズを多数用いて描写性能を高めつつ、レンズ内蔵の手ぶれ補正機構の補正効果は5.5段分と、NIKKORレンズで最高の補正効果を持たせた。ニコン独自の反射防止コーティング「ナノクリスタルコート」に加えて「アルネオコート」を採用し、ゴーストやフレアなどの画質劣化を抑えている。

  • 上部にはレンズ情報パネルを搭載

複数のAFレンズを連携して動かすマルチフォーカスによりオートフォーカスの速度や精度を高めたほか、近接撮影性能を高めた。最短撮影距離は広角端で0.5mと短い。

レンズには、レンズ情報パネルやレンズFnボタン、コントロールリングを搭載し、素早い操作を可能にした。レンズは防塵防滴構造となっている。レンズの最大径は89mm、長さは220mm。重さは約1440g(三脚座含む)。