きょう7日に放送されるカンテレ・フジテレビ系ドキュメンタリー番組『セブンルール』(毎週火曜23:00~)では、子供たちに映画を届ける映画配達人に密着する。

  • 『セブンルール』の密着を受ける教来石小織さん=カンテレ提供

さまざまな分野でキャリアを輝かせている女性たちに密着し、彼女たちが決めている7つのルールを掘り下げていく同番組。今回の主人公は、電気もテレビもない農村の子供たちに“映画”で夢の種まきを行う教来石小織(きょうらいせきさおり)さん(38)だ。

カンボジア・シェムリアップから車で1時間ほどの場所にある小さな村。ここの小学校で行われたのが、日本のアニメ映画の上映会だ。身を乗り出して映画に見入る現地の子供たち。そして教室は、すぐに子供たちの笑顔に包まれた。

こうした、情報の少ない場所に住む子供たちに、“映画”を届ける活動を続ける女性が、NPO法人World Theater Project代表の教来石さん。彼女がこれまでに映画を届けて来た子供たちは、世界14カ国、7万人にのぼる。「食料やワクチンを届けることが先ではないか」と言う声もあるが、彼女には映画を届けたいと考える理由があった。

1981年に千葉県で生まれた教来石さんは、母親の影響で映画好きとなり、映画監督の道を志した。しかし才能に限界を感じ、その夢を諦めることに。その後、派遣で事務員として働く中で思い出したのが、大学時代にドキュメンタリー映画を撮りに行ったケニアでの出来事だ。村で子供たちに「将来の夢は何ですか?」と聞くと、出てくる答えが少なかった。その時、“知らない夢は思い描くことができない”ことに気づき、“いつか途上国に映画館を作りたい”という夢を持ったという。

活動を始めたのは2012年。カンボジアに単独渡航し、ベッドシーツでスクリーンを作って上映会を開いた。以来7年間、賛同者を増やしながら活動を続けて、今ではNPO法人の代表となった。メンバーを力強く引っ張っていくタイプではないという彼女だが、今では多くの支援者や企業が彼女を応援している。そんな彼女のセブンルールとは。

スタジオでは、自転車でアフリカ等の途上国を旅する仕事をしたことがあるという青木崇高があるエピソードを語る。たくさんの現地の子供たちが、うれしそうに自分を追いかけてきたというが、その子供たちが口にしていた言葉を聞いたスタジオメンバーは爆笑。また、若林正恭は、小学4年の時に父親と一緒に観た映画についてのある思い出話を披露する。