ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。4日(19:54~)は、企画「実は知らない日本」でお正月について解説した。
同局の丹羽敦子プロデューサーは「実は去年も、そしておととしも新年最初の特集は『実は知らない日本』。ただ、毎年もっと遅い日付での放送だったため、あんまりお正月に特化した内容はやってこなかったんです。でも今回は4日の放送ということで、“お正月”に振り切りました」と明かす。
「今回時間の関係で放送には至らなかったんですけど、打ち合わせの段階では『年賀状についてもとりあげようか』という話にちょっとなっていたんです」とのことで、「その時池上さんがおっしゃってて皆が驚いていたのが、“賀正”、“謹賀新年”、“迎春”、“寿”といった年賀状によく使われる言葉には『ランクがある』という話です」
「4つの中で、一番丁寧なのは“謹賀新年”。これは会社の上司など、目上の方にも使っていいそうです。ほかの3つは文字数が少なく、かなりカジュアル。おもに友達あてに、目上の方には謹んで、とか恭しく、といった丁寧な言葉をつけるのがポイントなのだそうです。ですが知らないですよね、なかなか。さらに驚いたのが、『A HAPPY NEW YEAR!』という英語が実は間違いということ。これだと、日本語で言うところの『よいお年を!』になるそうなんです。正解は『A』がいらないそうなんです。これもよく使う文言なので、スタッフみんな驚きでした」
そして「そんな年賀状の話は残念ながら打ち合わせ時にはかなり盛り上がりましたが、『年明けには出し終わっているはずだから』との池上さんの一言でなくなりました」という。
また、「ちなみに池上さんは、我々スタッフにはいわゆる“あけおめメール”を携帯におくってくださいます。それが毎年1月1日の0時すぐに来るんですよね。相手によって文言変えてるみたいですし…。ものすごくお忙しいはずなのにどうやってそんなに早く送ってるのか、今度ぜひ聞いてみたいです」と振り返った。
池上氏は、正月にはひたすら家にこもり、新聞の整理をしているそう。丹羽Pは「池上さんの新聞スクラップを、一度見せていただいたことあるんですけど、かなり特殊で。最初は気になる新聞記事のあるページを破いてひたすら積み上げ、たまってきた頃に記事を切ったり、もしくはそのままネタごとにクリアファイルに入れていくんですよ。たとえば“米中貿易問題”とか、“海洋プラごみ問題”とか。スクラップというと、日付ごとにやってしまいがちですけど、ネタごとにやる、というのは目から鱗でした」と感心した。
次回は、25日(19:54~)に放送される。