青山学院大OBで“3代目山の神”と呼ばれたプロランナー・神野大地(セルソース)が3日、文化放送の『第96回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継』でゲスト解説を務め、2年ぶり5度目の総合優勝を果たした母校についてコメントした。

神野大地

神野大地選手 =文化放送提供

青学大は原晋監督のもと「やっぱり大作戦」を掲げ、10時間45分23秒の大会新記録で王座を奪還した。

神野は、「原監督は今シーズンが始まった当初は『本当に4年生に怒りっぱなしだった』と言っていて、そうやって怒ってきた事で4年生が変わり、チームが変わり、最後は原監督の采配が的中し、区間配置が絶妙にはまっているところが、こういう結果につながっていると思いました」と勝因を分析し、感慨深げに「改めて原監督の偉大さを感じました」と吐露。

スピード練習の強化やチームの進化について聞かれると、「原監督の良いところはその時々に応じて柔軟に対応してくれるというところで、4年生も最初は怒られて怒られて嫌だった時もあったと思うけれど、最終的には原監督についていった結果、優勝できたと思うので、本当に『チーム青山』の勝利だと思います」と快挙を称えた。

「青山学院大学が初優勝した時、僕が3年生の時なんですが総合タイムが10時間49分27秒で、コースが変わるまではそのタイムが最高だったので、10時間49分は僕が死ぬまでは超えられないと思っていた」と胸の内を明かした神野。後輩たちの快走を目の当たりにし、「それを圧倒的に超えてしまったので、本当に学生のレベルが上がっている、青学のレベルも上がっているなと思いました」と驚きと感動を伝えていた。

文化放送が完全実況生中継した箱根駅伝は、FM91.6、AM1134、radiko、インターネットラジオで放送。往路中継の瞬間最高シェアを記録したのは、小田原中継所を各大学が通過する頃の12時13分で20.9%。復路中継の瞬間最高シェアは、9区2位の東海大学・松尾淳之介選手が10区の郡司陽大選手に襷をつないだ頃の12時18分の19.73%だった。

また、文化放送では箱根駅伝の恒例事後特番となっている『箱根駅伝への道 襷と絆の物語』を1月4日に生放送(18:00~)。東洋大OBで“2代目山の神”こと柏原竜二氏が、本戦の放送音源とともに今年の箱根駅伝を振り返る。