俳優のリリー・フランキーと斎藤工がW主演するフジテレビの深夜ドラマ『ペンション・恋は桃色』(毎週木曜深夜1:25~ ※関東ローカル、全5話)が、16日からスタートすることが決まった。

  • (左から)斎藤工、伊藤沙莉、リリー・フランキー=フジテレビ提供

同作は、目まぐるしく変わりゆく時代だからこそ、あえて、時代と融合できない2人の主人公を中心に、器用には生きられない人々の生活を描く人情ドラマ。ロボットの清水康彦氏が脚本、同氏とイースト・ファクトリーの大内田龍馬氏が演出を務め、現代版『男はつらいよ』さながらに、“マドンナ”たちに振り回されながらの不器用な日常を映し出す。

リリーが演じるのは、ちょっと寂れたペンション「恋は桃色」を営む、テキトー中年男・シロウ。斎藤は、シロウの元にひょんなことから居着くようになったワケあり青年・ヨシオを演じる。

また、シロウの娘で、足の不自由なハル役に伊藤沙莉。さらに、シロウの父で施設に入っているキヨシには、細野晴臣が決定した。細野は、73年に発表した「恋は桃色」で主題歌も担当、そして今作がテレビドラマ初出演となる。

リリーは「強烈なドラマができました。新しい力、新しい視点で古き良きモノを再構築した、痛快バカドラマです! TVドラマの新たな可能性をぜひご覧ください!」、斎藤は「ある意味、無敵な作品が生まれてしまった気がします。こんなのアリなのか? ゴールデンでは無理でしょう。でも、だからこそ美味いのです。リリーさん、沙莉さん、細野晴臣さん…現場での化学反応がどこまでイレギュラーに転がって行くのか。その奇跡の軌跡に、最終的に自分は涙が出ました」と興奮のコメント。

伊藤は「お話しいただいた時、内容も聞かずやりますと答えました。絶対に面白くなるに決まってると確信していました。たくさん笑えて、どこかほっこりくるとても素敵な作品です」、細野は「リリー・フランキーさんに声をかけていただいて、初のテレビドラマ体験です。緊張するなあ」と語った。

企画のフジテレビ・橋爪駿輝氏は「構想からここまで、色んなことがありました…。その間、リリーさんと打ち合わせを重ねながら、ペンションを舞台にすることが決まり、素晴らし過ぎる出演者の皆さまにお集まりいただき、そして素晴らし過ぎるスタッフと物語を紡ぐことができました。視聴者の皆さまにとって、深夜クスクス笑いながら、ちょっとだけ明日の活力になるような作品になればありがたいです」と呼びかけている。