JR東日本は26日、しなの鉄道北しなの線との間で実施している乗継割引について、2020年3月31日限りで廃止すると発表した。これにより、区間によって40円または80円の値上げとなる。
北しなの線は2015年3月14日の北陸新幹線金沢開業にともない、旧信越本線長野~妙高高原間をしなの鉄道がJR東日本から引き継いで開業。その際、両社線にまたがって乗車すると運賃が大幅に変動する区間については、激変緩和を目的に両社とも5年間を限度に乗継割引を設定していた。
今回、JR東日本は当初予定の5年を経過することを受け、乗継割引の廃止を発表。長野駅を接続駅として、信越本線篠ノ井駅・今井駅・川中島駅・安茂里駅と北しなの線北長野駅・三才駅・豊野駅を乗り継ぐ際、あるいは豊野駅を接続駅として飯山線信濃浅野駅・立ケ花駅・上今井駅・替佐駅と北しなの線長野駅・北長野駅・三才駅・牟礼駅を乗り継ぐ際に適用していた割引運賃について、2020年4月1日から適用されなくなる。
一例として、今井駅から三才駅までの運賃は現行の360円から400円に、上今井駅から牟礼駅までの運賃は370円から410円にそれぞれ値上げとなる。なお、しなの鉄道はJR線への乗継割引に関して、2020年4月以降も同社分については現行の割引をそのまま継続すると発表している。