まごころ価格ドットコムは12月23日、「墓じまい」に関する調査結果を発表した。調査は11月27日~29日、2015年以降に当事者又は家族として「墓じまい」の経験のある30~70代の男女200名(男性171名、女性29名)を対象に、インターネットで行われた。
墓じまいの理由を聞いたところ、「お墓まで遠距離なので墓参りなどが思うようにできない」が最多に。次いで「継承者がいない」、「子供や他の家族に、お墓についての面倒をかけたくない」と続き、お墓を守る当事者の不便さと、後継者問題が墓じまいの大きな要因となっていることがわかった。
続いて、墓じまいの手続きを始める前に感じた不安を教えてもらったところ、「お寺や石材店とのやり取りや手続き」(52.5%)、「兄弟や親族など関係者間の意見調整」(50.5%)、「費用面」(43.5%)が上位に。
一方、実施後大変だったことについては、「兄弟や親族など関係者間の意見調整」が41.5%、「お寺や石材店とのやり取りや手続き」が38.5%、「役所に提出する書類などの手続き」が33.0%、「費用面」は32.0%と上位にあがったものの、その割合は、いずれも手続き前の不安を下回り、思うほど大変さを感じなかった人も一定数いることが伺えた。
次に、墓じまい後のお骨をどうしたか尋ねたところ、「永代供養墓を購入した」(32.5%)が最も多く、次いで「新しくお墓を購入し、建立した」(26.5%)、「既に建てていたお墓に埋葬した」(23.5%)と続いた。
また、「墓じまいをして良かったと思いますか?」と聞いたところ、「良かった」(70.5%)、「どちらかといえば良かった」(25.0%)と、95.5%もの人が良かったと回答。特に女性は評価が高く、89.7%が「良かった」と回答した。なお、「しないほうがよかった」という人はゼロだった。