現在公開されている映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』は、平成仮面ライダー20作を記念した『仮面ライダージオウ』(2018年)と、令和の最初を飾る『仮面ライダーゼロワン』(2019年)がメモリアルな共演を果たす作品となった。
タイムジャッカー・フィーニスの暗躍により仮面ライダーゼロワンの歴史が切り替わり、人間のために働くはずのヒューマギアが逆に人間を制圧する世界へと変貌した。普通の高校生として平和に過ごしていた常磐ソウゴだったが、歴史を正しい流れに修正するべく、ふたたび仮面ライダージオウに変身。ゼロワンと力を合わせて、最大の"敵"に挑んでいく。
映画の公開を記念して、マイナビニュースでは仮面ライダーゼロワンのスーツアクターを務めているJAEの縄田雄哉にインタビューを敢行。平成仮面ライダーシリーズで歴代の"主役"仮面ライダーのほとんどを演じてきたレジェンドスーツアクター・高岩成二の後を受けて『ゼロワン』に抜擢されたときの驚きと喜び、ゼロワンが繰り出す超絶アクションの秘話、そして縄田が常に意識している「ヒーローを演じるうえで大切なこと」など、熱いアクション魂を感じさせるトークの数々をお楽しみいただこう。
――現在、仮面ライダーゼロワンのスーツアクターを務められている縄田さんですが、東映の特撮ヒーロー作品で初めて演じられたキャラクターは何だったのでしょう。
JAEに入った最初のころは「スーパー戦隊シリーズ」の兵隊役でした。初めて名前のついたキャラクターを演じたのは『魔法戦隊マジレンジャー』(2005年)あたりの怪人役ですね。
――映像作品でヒーローを演じられたのはいつになりますか?
映画の『スーパーヒーロー大戦』シリーズで歴代ヒーローが大勢出てくるときに、いくつかのヒーローを演じたことがありましたが、レギュラーの役をいただいたのは『仮面ライダーエグゼイド』(2016年)の仮面ライダーゲンムです。それから映画『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』(2018年)を経て、『仮面ライダージオウ』(2018年)の仮面ライダーゲイツ役になりました。
――仮面ライダーゲンムの変身前を演じる岩永徹也さんは、最初こそゲーム会社社長として理知的で冷静なイメージでしたが、だんだんテンションが高くなってきて強烈な個性を発揮していました。変身後のゲンムも、やがて「ゾンビゲーマー レベルX」にレベルアップして非常にクセの強いアクションが特徴となりましたが、やはり岩永さんのハイテンションに合わせる形であのようになったのでしょうか?
『エグゼイド』で檀黎斗が上半身裸になった諸田(敏)監督回(第22話「仕組まれたhistory!」)があったでしょう。僕はゲンムを演じる際、事前に台本を読んで「こういう感じかな」とだいたいの演技プランを立てていたんですが、あのときの変身シーンは自分が思っていたのとまったく雰囲気が違っていたので、考えていたプランをぜんぶ捨てて、その場で岩永くんのテンションを引き継いで演じました(笑)。
――『ジオウ』での仮面ライダーゲイツもまた、ゲイツ役の押田岳さんが「ゲイツを縄田さんと一緒に演じられてよかった」と話しているくらい、変身前、変身後のお2人の一体感が見事に決まっていた印象です。
ゲイツを演じる際には、岳くんがどんな思いでいるか、何をやろうとしているかを汲んでいこうと常に意識していました。ゲイツは1年間レギュラーで演じた仮面ライダーだったので、とても思い入れが強いですね。
――ゲイツにしてもジオウにしても、ライドウォッチの力でライダーアーマーを身に着けると、動きに制限ができてアクションが大変だったのではないかと思います。
動きにくい、重いというのは確かにありましたが、それでも思いっきりやればそこはなんとかなるといった感じでした(笑)。