歌手の氷川きよしが28日、東京・渋谷のNHKホールで行われた『第70回NHK紅白歌合戦』(12月31日19:15~23:45)のリハーサルに参加した。
20周年、20回目の出演となる氷川は、「昨日銀座で買った」という私服に、キュートなネイルで登場。2019年は「最高の1年」と振り返り、「震えちゃって。久しぶりに緊張してます。手がすごいことになってる」と手を震わせて見せる。今回歌う「紅白限界突破スペシャルメドレー」についてはネタバレで触れられないものの「演出が限界突破」と説明し、「紅組のような、白組のような。みなさんが期待しているような……」とヒントを出した。
氷川は改めて「『限界突破×サバイバー』は2年前に出させてもらって。氷川きよしというイメージ付けされていたので、ここで20周年の年にもっと自分らしく、イメージをぶち壊したいという気持ちはあって。今までの氷川きよしもバックボーンとしてありつつ、20周年を迎えて、時代も変わって自分らしくありのままの姿で音楽を表現したい」と、意図を明かす。
さらに「どうしても人間ってカテゴライズして、当てはめようとして人と比べたりする傾向があるけど、そこの中でやるのはすごく苦しいので、いつか『限界突破』で出られたらいいなという夢があって。そのために、今年の初めからありのままに行こうと決意していました。自分の中にある才能をもっと活かせたらいいなと思って歌ってきたし、後世の若い人たちにも『自分の限界をきめないで、次のドアを開けよう。負けないで一緒に頑張ろうね』という気持ちで、自分自身と戦ってきた、思い入れのある『限界突破』。そんな歌を歌えることに使命感がありますし、誰も道を切り開いていないところを一人で歩く気持ちで挑戦してきた」と思いを吐露。「挑戦すると摩擦も生まれると思うけど、そこを怖がってたら次のドアを開けないという思いでやってきた1年でしたね」と2019年の心境を真摯に語った。
氷川は「もっと自分を表現したい。まだまだもっとこれから。美容にしても、子供の頃から好きだったし、伸ばしてあげたい。それがダメだという日本の傾向があるけど、自分の個性を大事にして、自分自身の命を大事にして、人に励ましを送り続けられるアーティストでいたいし、演歌歌手も素敵だけど、ワードにあまりはまりたくないタイプなので、楽しんで歌えたらいいな」と紅白へ期待する様子。「"きーちゃん"らしく。きよしくんとはさよなら。演歌を歌う時のキャラはあるけど、私らしくという感じですね」と周囲を驚かせた。
また最近「綺麗になった」と話題になっていることについては、「よく言われるんですよ。嬉しいですよ、汚いって言われるより」と喜び、美容の秘訣は「水を飲むこと。なるべく1日3リットルくらい飲んで」とアドバイス。紅白のステージには、「限界突破×サバイバー」が『ドラゴンボール超』のOPだったことから、孫悟空役の野沢雅子も登場するが「豪華なSPゲストでいらっしゃって、子供の時から憧れだったドラゴンボール。ずっと聞いてたので」とコメント。そこである記者を見つけた氷川は「こないだの……文春さんでしょ? 急に来たからびっくりした。ドン・キホーテで張ってらっしゃって。寒い中ご苦労様でした。盗撮されてるって知らなかったから、もっといい顔しておけばよかった」と張り込みの記者に神対応も。最後に、ファンに「より自分らしく、ありのままで今回紅白歌合戦でかがあきますので、それを見てみなさんも輝いて生きてください。私は自分に負けません」とメッセージを贈った。
今年の紅白は令和初、そして第70回という節目。2016年より東京オリンピック・パラリンピックに向けて「夢を歌おう」をテーマに掲げてきたが、今年はその締めくくりの年となる。総合司会は内村光良と同局の和久田麻由子アナウンサー、紅組司会は綾瀬はるか、白組司会は嵐の櫻井翔が務める。