阪神電気鉄道は、阪神なんば線開業10周年の記念企画のフィナーレイベントとして、貸切電車の車内で結婚式を挙げる「阪神電車ウェディング Produced by 小さな結婚式」を12月14日に実施した。

  • 車内で挙式する新郎新婦(左上)、新郎新婦に改札業務を任命する大阪梅田駅長(右上)、大阪梅田駅到着後の記念撮影(左下)、阪神電車オリジナルウェディングケーキ(右下)

「小さな結婚式」事業を展開するレック社の協力を得て実現したこの企画では、列車内での結婚式を希望するカップルを事前に募集。36組の応募者から、八尾市在住の男性と大阪市在住の女性のカップルが選ばれた。

当日は阪神なんば線開業10周年記念ラッピング列車を貸し切って車内を緑で彩り、新郎新婦の写真も設置。車両前面に新郎新婦の似顔絵を描いたオリジナル記念副標を掲出した。貸切列車は新郎新婦を乗せて甲子園駅から大阪梅田駅まで走行し、車内で車掌役の社員2人による司会進行で結婚式を執り行ったという。

大阪梅田駅到着後には、新郎新婦が駅長の制帽を被り、参列者の特別乗車券を確認する「改札業務」で謝意を伝えた。走行中に掲出したオリジナル記念副標が2人に贈られたほか、阪神電車オリジナルウェディングケーキもプレゼントされた。

  • (写真左から)車内での結婚式の様子、オリジナル記念副標を掲出した車両、オリジナル記念副標

結婚式を終えた新郎は、「想像以上の祝福をもらえてうれしい。乗り心地がよくて安全な阪神電車のように、風通しが良く居心地の良い、安泰な結婚生活を目指していきたいです」とコメント。司会進行役を務めた車掌も、「とても緊張しましたが、喜んでいただけて本当にうれしい。とても温かく素敵な式になったと思います」と話した。