「親が子どもにしてあげられること」って何だろう?―― 写真家・幡野広志さんの答え。

幡野広志さんという写真家をご存知でしょうか。広告写真の世界で活躍し、数々のフォトコンテストで受賞、2016年に息子が誕生と、傍目には順調な生活。ところが34才になる2017年に難治性のがんを発症し、余命を宣告されています。今、幡野さんが発信する人間の深い部分を見つめた文章に多くの人が勇気づけられています。3才になる息子くんの育児や、家族のあり方をうかがいました。

【幡野広志さんとは?】1983年、東京生まれ。2011年に写真家として独立、結婚。2016年、息子誕生。2017年多発性骨髄腫を発病。著書に『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』(PHP研究所)『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』(ポプラ社刊)、『写真集』(ほぼ日刊)。2020年2月に新刊を発刊予定。

SNSで「幡野広志」さんという写真家が、様々な人の悩みに答えるメッセージを見かけました。それ以来、幡野さんの発信を読まずにはいれなくなってしまいました。その言葉は、とてもストレートで、厳しくもあり、ちょっと(笑)でもあり、読んだあとに心が温かくなるのでした。幡野さんの放つ言葉の秘密を探りつつ、「親」としての幡野さんをクローズアップしてみたくなりました。