2020年1月17日公開の映画『太陽の家』のクリスマス上映会舞台あいさつが23日、都内で行われ、飯島直子、山口まゆ、潤浩、広末涼子、権野元監督が登壇。出席予定だった主演の長渕剛は、急性腎盂腎炎で都内の病院に入院したため欠席した。

左から権野元監督、山口まゆ、潤浩、飯島直子、広末涼子(左から)

舞台あいさつの冒頭に関係者が登壇して長渕の欠席理由を説明。17日に千葉・舞浜で開催されたツアー最終日の公演終了時に腹部の激痛と発熱の症状が発生し、20日に溶体が急変して救急車で搬送されたという。現在は都内の大学病院に入院中で、医師からは急性腎盂腎炎と診断。この日のイベントはギリギリまで出席する意向だったという長渕だったが、医師の判断によって欠席することとなった。

キャストたちが登壇する前に、長渕の直筆のメッセージを関係者が代読。「ああ、残念で仕方ない。そこへ行きたかった。身体は病室から出ることを許されなかったけど、心はみんなと同じ場所にあると思っています。今日は映画館まで来てくれて本当にありがとう。みんなの顔を見たかった。そしてスタッフやキャストのみんなとも会いたかった。初のシネマ&ライブ17公演を完走したよって笑顔で報告したかった。悔しさでいっぱいだけれど、今はしっかり治して新しい年の初日の舞台あいさつには必ず元気な姿を見せます。劇場で会いましょう」というコメントが読まれると、客席からは拍手が湧き上がった。

この日登壇したキャスト陣と権野監督も直前まで知らなかったそうで、飯島は「今日は長渕さんが急病ということで来れませんでしたが、無理をせず元気になってしっかり治し、1月の公開の日にお会いしたいと思います。頑張ってください」とエールを。一方の広末は「隣の飯島さんから『涼子ちゃん、もみの木みたいになっているよ』と言われました。今日は長渕さんのタオルをかけられている方、長渕さんみたいな方もたくさんいらっしゃる中、長渕さんがいらっしゃらなくて申し訳ない気持ちでいっぱいだったのに、もみの木発言で心が和みました」と飯島の心遣いに感謝していた。

舞台あいさつ中には、長渕との撮影エピソードも披露。長渕が演じる川崎信吾の娘・柑奈役を演じた山口は、長渕とのバトルのシーンをあげて「あのシーンは強烈に覚えています。変に怖がって緊張することなく現場に挑めました。最後は(長渕から)ビンタをされましたが、聞かされてなかったので結構ドキっとして、終わったら悔しくて涙を出しました。痛みじゃなくて、感情的な悔しさで泣いていましたね」と告白した。

広末は「現場では長渕剛語録が出来るぐらい、毎日印象残る言葉を長渕さんが発していました。印象深い言葉がたくさんあって。すごく寒い時に息子役の龍生(潤浩)をおんぶしながら待っているシーンの時に、『寒いな寒いな』と仰っていました。そしたら監督が言いづらそうに『ここは春の設定なので』と仰ると、長渕さんは『監督よ。ライブだろ』と。ウワーっと思って、私は感動したのを覚えていますね。撮影と関係ないんですけど、真っ直ぐ生きている長渕さんの本が書けそうだと思いました」と長渕の姿勢に感動した様子だった。映画『太陽の家』は、2020年1月17日より全国公開。