お笑い芸人の千原ジュニアが主演するカンテレのドラマ『新・ミナミの帝王』シリーズ最新作が、1月に2本放送されることが決定した。第18作『バイトテロの誘惑』が1月13日(15:20~16:45 ※関西ローカル)に、第19作『失われた絆』が1月18日(15:00~16:30 ※同)に放送される。
2010年の放送スタートから10年目を迎えるこのドラマは、原作・天王寺大、萬画・郷力也の漫画『ミナミの帝王』(週刊漫画ゴラク連載中)を実写化したもので、カンテレではジュニア主演で制作されてきた。
大阪ミナミの金貸し・萬田銀次郎(ジュニア)は、借金はどんな手を使ってでも取り立てることから、貸し倒れ(貸した金を回収できなくなること)にあったことがなく、「ミナミの鬼」と恐れられている。同作は、依頼人が借金せざるを得なくなった問題に切り込んでいく銀次郎を描くヒューマンドラマだ。
10年目という節目を迎えるにあたって、ジュニアは「最初は1話で終わると思ってましたが、まさかこんなに続くとは感慨深いです。(他に出演する)バラエティを入れても、1、2を争う長寿番組です」としみじみ語る。
また、銀次郎の相棒・竜一役の大東駿介は「僕も俳優歴15年くらいなので、その2/3をこの作品で過ごしてるというのは感慨深いです。当初はジュニアさんとの距離をどう縮められるかと思っていましたが、当たり前のように年に1回お会いできて互いの近況を報告しあえることに幸せを感じます」とコメントした。
さらに大東は、ジュニアと出会った当初、ひどく緊張していたと語り、あるエピソードを披露。
「ジュニアさんとの距離がまだつかめておらず、『ジュニアさんって、どんな人なんやろ』と思っていた1作目のスタジオ撮影の時、控室でいきなり『おいっ!』ってジュニアさんの怒鳴り声が聞こえたんです。ジュニアさんが買ったばっかりのiPhoneをマネージャーさんが落としたんですね。周りのスタッフもジュニアさんとの距離感がまだつかめてなかったから、その場の空気が一瞬ピリッとしたんです。その空気に気付いたジュニアさんは、iPhoneを拾い上げ、マネージャーさんに『お前、りんご(アップルマーク)欠けてるやんけ!!』って言って笑わせ、場が和んだんです。それを見て『ああ、この人は優しい人なんやな』って思いました。あれは今も忘れられないですね。あの緊張と緩和が、ジュニアさんを物語ってて。あれがすべての始まりでしたね」と振り返ると、ジュニアは「全然覚えてないわ~」と照れ笑いしていた。