映画『屍人荘の殺人』(12月13日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が23日に都内で行われ、神木隆之介、浜辺美波、中村倫也が登場した。
同作は今村昌弘の同名デビュー作を映画化したミステリー作品。大学のミステリー愛好会に所属する自称ホームズとワトソンの葉村譲(神木)と明智恭介(中村)だが、2人の前に現れた剣崎比留子(浜辺)という謎の美人女子大生探偵に誘われ、脅迫状が届いたというロックフェス研究会の合宿へ参加すると、連続殺人が起こる。
クリスマスも近いため、3人が理想のクリスマスプランをプレゼンすることに。「ザ・定番プラン」と掲げた浜辺は「朝起きたらプレゼントがあって、夜に七面鳥を食べて、『ホーム・アローン』を見たい」と、その意図を明かす。「じゃじゃ馬なあの娘と…」というテーマを掲げた中村は、神木から「じゃじゃ馬って言わないよ! あんまり」とつっこまれつつ、「朝7時くらいに『起きて』って起こされるんですよ。『寝かせてよ』って言っても許してくれないんですね」と蕩々と語り始める。
中村はそのまま「『しょうがないな』って公園まで散歩に行って、『霜が煽りてるよ』『なんでだろうね』なんてサクサクやりながら。で、1回帰って、桜木町に行きます。電車に乗って、クリスマスプレゼントを買いに。そしたら(じゃじゃ)馬子が急に『アイススケートをしたい』って言い出すもんだから。『何も用意してないよ』と言っても、『どうしてもやりたい』と言うから。僕はちっちゃい頃アイススケート習ってことがあるので、滑れるんです。手袋を買って帽子も買ってかぶせて『お前の手、ちっちゃいな』なんて言いながら。手を引いてスケートするわけですよ」と、デートプランを淀みなく説明する。
そして中村は「そこから帰って豪華な食事とケーキもあって、『ホーム・アローン』も見て、終わる前に馬子は寝ちゃうんですよ、僕の膝の上で。だからベッドに寝かせて『しょうがないな』って寝顔を見る。そんな、じゃじゃ馬な娘(むすめ)に翻弄されるクリスマスをいつか送りたい」と、最後に"彼女ではなく、未来の娘を相手にしたクリスマスプラン"だったことがわかる、見事な叙述トリックを用いたプレゼンを披露。しかし、しゃべりがスムーズすぎたためか、神木・浜辺はなかなかオチに気づかず、中村は「10年後くらいに、そんな素敵なパパさんになりたいってこと」と念押ししていた。
一方神木は、「クリスマスソングを聴いて街を歩く」とシンプルなテーマに。しかし「クリスマスを楽しんでいる人たちの雰囲気を見ながら、クリスマスソングを聞く。『ああ、クリスマスなんだ今日』ってすごすのが好きなので」とおひとりさまプランだったために、会場もざわつく。「もしも誰かがいるんだったら、行きたいところにも連れてきますし。運転できるので、連れてきます。やだ、夜景をみたいですね。で、帰りにマライア・キャリー」と仕切り直した神木に、「俺はもう準備できてるよ」(中村)、「じゃあ、歌って。車の中で」(神木)、「舞台が終わったらね」(中村)と、なんとなくのやりとりでこのくだりは終了。最終的に、観客のジャッジで浜辺と中村のプランが引き分けとなった。
舞台挨拶が終わると思いきや、神木の「ちょっと待った〜!!」という声で、24日に誕生日を迎える中村の誕生日を祝うことに。会場のハッピーバースデーの歌声に応えた中村は「33ちゃい」と自分の年齢を示しつつ、「ケーキとかが出てくるわけではない!?」と、ゆるめのサプライズに驚く。改めて中村は「33歳になります。いやあ、ありがとうございます。『屍人荘の殺人』公開中に33歳になります。たくさんの方に見ていただきたいですし、来年は『約束のネーバーランド』も公開になるので」と、浜辺の主演映画をアピールした。
さらに、神木と浜辺がお祝いとして中村の良いところを5つずつ披露する。「声がいい」「話がうまい」「いつも楽しませてくれる」「イケメン!」「面倒見がいい」「スタイルがいい」「お芝居がとってもすごく素敵」「モテるだろうなという、甘い何かがある」「いいにおい」……と、神木・浜辺が交互に褒めていった中、最後を任された浜辺は「いつも、潤いがある。全体的に、乾燥している時がない。手とか、いろんなところを保湿してらっしゃる」とまさかの切り口。中村は「それ、ヘアメイクのおかげじゃん!? 本音の褒め言葉が保湿!」と崩れ落ちつつも喜んでいた。