フジテレビの若手ディレクターによるチャレンジングなバラエティ企画を放送する『テレビ特区』が、30日(24:55~26:55)に生放送される。
この番組は90年代初頭、『カノッサの屈辱』『カルトQ』など、話題の番組を集めた深夜枠『JOCX-TV2』のように、編成センター、制作センター、営業局が総力をあげて、“作り手”がとにかくやってみたい企画を挑戦できる枠を新設するもの。実験的企画を試すことができる特別枠“特区”において、「自分が本気でやりたい」「他で見たことがない」、そして「置きに行かない」というルールだけで募集された、ほとんど演出の経験のない入社2~3年目のディレクターたちによる企画が放送される。
現在制作中の企画は、以下のとおり。
企画VTR(1)『メモ泥棒の独白』(初演出の制作3年目ディレクター)
普段見ることのない他人の書き残したメモをのぞき見る業界初の“メモエクスタシーバラエティ”番組。
企画VTR(2)『日本一うまそうな“餃子耳”選手権』(制作3年目ディレクター)
日本中を熱狂させたラグビーW杯で一度は見たであろう選手の“餃子耳”。そんな餃子耳の持ち主の中で一番うまそうなのは?
企画VTR(3)『人生、たまには流されてみよう』(初演出の制作3年目ディレクター)
芸能人がカッパになりきり、川に流れて旅をする。きゅうり型のウェアラブルカメラを装着し、カッパ目線で日本の魅力を再発見する。
企画VTR(4)『1分だけ付き合って下さい』(初演出の制作2年目ディレクター)
テレビ局員ってモテるんでしょ?と繰り返し質問されて嫌気がさしている2年目Dが豪華な交際歴を作っていく。
その他、ゴールデンタイムではおそらく絶対やらないクイズ企画「クイズ特区」や、ディレクターをやるのが初めてのテレビマンが人気YouTuberを演出するという企画も。また、いとうせいこうがキュレーターとして、テレビ初登場のネクストブレーク芸人を紹介する「LIVE特区」なども展開予定。南海キャンディーズの山里亮太がMCを務める。
木月洋介チーフプロデューサーは「とにかく、やりたいことだけはハッキリしている若手ディレクターたちの企画がたくさん集まりました。おそらくVTRが仕上がるのも生放送ギリギリですし、それが何分のVTRになっているのかもわかりません。面白いものになっているのかも本当にわかりません。それくらいチャレンジングで不完全な番組があったっていいじゃないか、そこで成功したり失敗したりすることが一番若手ディレクターのためになるんじゃないかと思います。おそらくご負担をだいぶかけてしまう山里さん、長井さん、いとうせいこうさん、ねおさん本当に申し訳ありません。豪華出演者陣の盤石すぎるサポート体制に、大変感謝いたします。フジテレビが久々に、いろんな意味でスリリングな生放送をお送りします」とコメントしている。