サッカー元日本代表である“キングカズ”こと横浜FCの三浦知良が21日、「国立競技場オープニングイベント~HELLO, OUR STADIUM~」にスペシャルゲストとして出演。旧国立競技場で様々な熱戦を繰り広げてきた三浦が、新スタジアムのピッチ(芝生)に初めて足を踏み入れるという大役を務めた。
ピッチに足を踏み入れた三浦は「大変興奮しています」と心境を語り、「自分にとってもこの場所は思い出深いとても大切な場所です。リーグ開幕戦、日本代表として戦ったワールドカップ予選、国内のすべてのタイトルをとったのもこの場所でした」と特別な思いを告白。
「新しくなった国立競技場のピッチに今立っていることを誇りに思います。そして、みなさんに感謝したいと思います。本当にありがとうございます」と感謝し、「これからこの国立競技場もみなさんの力で新しい歴史を作っていきましょう」と呼びかけた。
その後、ピッチ上を走ってドリブルを披露するとひと際大きな歓声が。さらに、サイン入りのそのボールをスタンドに蹴り入れ、観客にプレゼントして喜ばせた三浦。改めて心境を聞かれると「素晴らしいですね。本当に幸せです。ありがとうございます」と喜びをかみしめた。
また、この日のユニフォームについて「90年代に日本代表でやっていた当時のユニフォームをミックスして作ってもらいました」と説明。そして、「みなさんの力でぜひこの新しくなった国立競技場を聖地にして、みなさんの声援で勇気ある場所になることを願っています」と期待を込めた。
同イベントは、新しい国立競技場の完成を祝う、一般に向けてのお披露目イベント。「スポーツ」、「音楽」、「文化」をテーマに、さまざまな出演者が盛り上げた。
「スポーツ」パートでは、リレー企画「ONE RACE」を開催し、ウサイン・ボルトや桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥らが参加。「音楽」パートでは、国立競技場で単独公演を行った実績のあるDREAMS COME TRUEと嵐がライブを披露し、「文化」パートでは、太鼓芸能集団・鼓童によるパフォーマンスや、「東北絆まつり」の特別演舞が行われた。さらにエンディングで、サプライズゲストとしてゆずが登場し、「栄光の架橋」を披露した。
撮影:宮川朋久