歌手の大黒摩季が21日、公式サイトを通じ、今年4月に離婚していたことを報告した。

大黒摩季

歌手の大黒摩季 撮影:宮川朋久

大黒は2003年に一般男性と結婚。子宮疾患などの治療に専念するため、2010年からアーティスト活動を休止し、2016年に復帰した。「度重なる治療により変化させすぎた身体の限界と年齢」を考慮し、2017年秋頃にすべての不妊治療を終える決断をしたという。

「これからは二人で猫達と仲良く楽しく暮らして行こう」と今後の夫婦生活を思い描く一方、「親戚や友人家族の子供達と戯れる度に心の中で罪悪感の様ないつも胸のどこかにトゲが刺さったような状態が続き、次第に頻繁に胸の真ん中あたりでうずくようになりました」。自分自身と向き合い、「消えない罪意識を背負いながら二人で生きてゆくよりも、一人になって彼の幸せを純粋に応援して行くほうが潔い、その方が私らしい」という答えに至った。

「あくまで共に生きようとしてくれていた彼でしたが話し合いを続け、2018年初頭離婚に合意、これからは親友として別々の人生を歩むこととなりました。その後、私はタフなLIVEツアーや音楽制作に没頭し、残念ながら恋人を作る暇を持てませんでしたが、彼にあたっては私の願いが届いたのか新たな出会いと、新しい命も授かり幸せへと歩み出し、本来ならジェラシーや憎しみも湧きそうなものを、初めての感覚ですが、彼の幸せ報告により私の罪意識が一掃された気がしました。親友の幸せを心から喜べる気持ちと同じ感覚であったことと共に、私らしさと、本来の柔らかい心が舞い戻ってきたこと、それが何より嬉しかったのです」

離婚を伏せていたのは、「根本的に周りを心配させたり同情されるのが好きではないのと、彼と彼の家族を世間の干渉から守りたかったから」。離婚届提出が遅れたことについても、「合意したときから私が出すつもりで持ってはいましたが、ハードなツアーのなか届けを出せずにいたところ、子供を授かったことを聞き、むしろ届けを出し受理されたらいずれメディアの皆様が気づくことにもなりますので、経験上最も不安定な妊娠時期にいらぬストレスをかけるべきではないと、出産後時期をみてということに致しました」と触れ、「早産ではありましたが無事子供も生まれ、彼の家庭も安定してきたので、2019年4月頃に離婚届けを提出、受理されました」とあらためて報告した。

「正に『 別れましょう私から消えましょうあなたから 』を自ら地で生き(笑)、そしてまた『 夏が来る 』を歌う声に力がこもる毎日です」と代表曲にちなんで気丈に振る舞う大黒。「今後は彼と家族は一般家庭ゆえ、どうか取材などはご容赦頂けますよう、この場をかりて心よりお願い申し上げます」とメディアに向けて呼び掛け、「こうしてBLUEな思いは2019年に置いて、2020年はなんの曇りもない、青空みたいにスッキリHeartで思いきり爆走します」と決意を新たにしている。