阪神電気鉄道は20日、全線ダイヤ改正を2020年3月14日に実施すると発表した。開業10周年を迎えた阪神なんば線のさらなる利便性向上を図り、土休日の快速急行はほぼ全時間帯にわたり、阪神本線を8両編成での運転とする。
阪神なんば線は2009(平成21)年3月に開業し、大阪難波駅から近鉄奈良線へ相互直通運転を開始。阪神本線・阪神なんば線・近鉄奈良線経由で走る速達タイプの種別として快速急行を設定した。8・10両編成の快速急行は尼崎駅で増結・解放を行い、阪神本線は6両編成での運転とされていた。現行の快速急行は、朝ラッシュ時間帯から夜間にかけて近鉄奈良~神戸三宮間(朝・夜の一部列車は尼崎駅発着)で列車を設定。日中時間帯はおおむね20分間隔で運転されている。
阪神電気鉄道にとって4年ぶりという全線ダイヤ改正では、土休日のほぼ全時間帯において、阪神本線を6両編成で走る快速急行を8両編成での運転に変更。連結両数を増やすことにより、着席機会が増え、より快適に利用できるという。あわせて土休日の近鉄奈良~神戸三宮間の運転時間を平均4分短縮する。
平日・土休日の朝夕時間帯、快速急行の増発や運転区間の延長なども実施。快速急行の運転時間帯が拡大され、「通勤やレジャー、野球観戦にご利用ください」「より多くの方々に、ますます便利に快適にご利用いただける路線を目指してまいります」と阪神電気鉄道は説明する。その他のダイヤ改正に関する詳細は後日(1月下旬予定)公表する。