90年代にフジテレビで放送された伝説の料理バラエティ番組『料理の鉄人』(93~99年)が、装いも新たに『料理の神様』と題して復活。『料理の鉄人』の主宰・鹿賀丈史、中華の鉄人・陳建一氏、解説・服部幸應氏、演出・田中経一氏が参加し、28日(13:30~14:55)に放送される。
『料理の鉄人』は、「美食アカデミー」の初代主宰者・鹿賀丈史が見守る中、一流の料理人が“鉄人”と料理バトルを繰り広げる番組。放送に幕を下ろしてから20年、鹿賀は、科学との融合が新たな料理の未来を切り開くと信じ、「キッチン・オクタゴン」という実験場を開設したというのが、今回の『料理の神様』だ。
「キッチン・オクタゴン」では日々、科学的な見地から料理を分析し、料理に対する先入観や言い伝えを覆しながら、全く新たなレシピを生み出し続けているが、そこは時に料理の格闘場にも。名料理人を招いては、「キッチン・オクタゴン」の支配人・吉田鋼太郎と秘書の井上清華アナウンサーが見守る中、謎に満ちた凄腕の料理人であるミスター・ゼウスが、「キッチン・オクタゴン」のレシピに忠実に作った料理と名料理人が作る料理、どちらが本当においしいのか、真剣勝負の火花が散らされている。
審査員に招かれたのは、片平なぎさ、陣内智則、足立梨花。対決の実況を務めるのは伊藤利尋アナウンサー、解説は『料理の鉄人』と同じく服部幸應氏。対決する料理には、鹿賀により、ハンバーグと回鍋肉(ホイコーロー)の2品が選ばれた。
ハンバーグ対決には、「たいめいけん」の茂出木浩司氏、「東洋軒」の猪俣憲一氏、「ミート矢澤」の福島亮氏と、いずれも絶品のハンバーグで知られる名店のシェフが勢ぞろい。そんな中、「キッチン・オクタゴン」のレシピを再現するミスター・ゼウスとの対決に茂出木氏が臨む。
ハンバーグが選ばれたのは、鹿賀が「A5ランクに頼らない、想像を超えるハンバーグに出会ってみたい」から。吉田は「我々は気の遠くなるような調査と試行錯誤の末、ある牛肉にたどり着きました」と明かし、対決の幕が上がる。最高の食材と、思わず見とれてしまうほど鮮やかな職人技で料理する茂出木の一方、ミスター・ゼウスはあまりに意外な部位の肉を取り出し、さらに審査員の片平が思わず「和菓子を見ているみたい」と述べるほど、ハンバーグを作っているとは思えない料理法を披露する。これらはすべて科学的に分析した結果だ。
審査員の陣内も、ミスター・ゼウスの料理法の意味を聞くと「なるほど!」と目からウロコ。そして、茂出木氏とミスター・ゼウスが作ったハンバーグは、一同困惑するほど、あまりに真逆なハンバーグとなる。料理番組初MCの吉田に、足立が「こんなMC見たことない(笑)」と思わず言う事態も発生する。
続いて行われた回鍋肉対決だが、この料理を選んだ理由を、鹿賀は「回鍋肉をフカヒレ料理に並ぶような一品にしたい」と言う。今、日本で広く食されている回鍋肉は、四川料理を日本で広めた天才料理人・陳建民が、日本人向けにアレンジして作り上げたもので、「キッチン・オクタゴン」が調べると、本場・中国の回鍋肉は食材も味も違い、さらに四川料理を代表する一品として扱われていた。
そこで吉田は「建民さんが考案した回鍋肉を、我々が超えてみたい」と言い、ミスター・ゼウスとの対決の場に、建民の息子であり、あの中華の鉄人・陳建一氏が招かれる。圧巻としか言いようのない建一氏の料理と、それを前に日本人が初めて出会う仰天の回鍋肉を披露するミスター・ゼウスに注目だ。
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