ディズニー/ピクサー最新作となる映画『2分の1の魔法』(2020年3月13日公開)の日本版エンドソングに、音楽ユニット・スキマスイッチの代表的楽曲「全力少年」が起用されることが18日、明らかになった。スキマスイッチにとって海外作品への楽曲提供は今回が初めて。
『2分の1の魔法』は、はるか昔は魔法に満ちていたが、時の流れと科学や技術の進歩と共に魔法は忘れられ“魔法が消えてしまった”世界が舞台。生まれる前に亡くなった父に会うという叶わぬ願いを抱いていた主人公の少年イアンは、16歳の誕生日プレゼントに、亡き父が母に託した魔法の杖とともに“父を24時間だけ蘇らせる魔法”が書かれて手紙を受け取る。だが魔法に失敗して “半分”の足だけの姿で父を復活させてしまい、魔法オタクで陽気な兄バーリーの助けを借りて、父を完全(全部)に蘇らせる魔法を探す旅に出る。
会ったことのない父と“たった1日”だけ会える魔法を探すため勇気を振り絞るイアンと、イアンに父との思い出をプレゼントしたい兄バーリー。スキマスイッチの「全力少年」の熱い歌詞に込められた“覚悟を決め、全力で行動する事がセカイを切り開く”という力強いメッセージと、『2分の1の魔法』で描かれる“自分を信じて、自分の足で一歩踏み出す”ことで切り開かれるイアン&バーリー兄弟のストーリーに共通の想いを感じたディズニーの担当者が、この映画と楽曲を通じて「いろんな経験を経て臆病になった大人たちにも、かつて少年少女だった頃の気持ちを思い出して、新たな一歩を踏み出すきっかけになってほしい」という思いを込めて日本版エンドソングとして使用することをオファー。映画のメッセージに共感したスキマスイッチも快諾し、ピクサー・スタジオもメッセージの相性も含めこの企画に賛同し、ディズニー本社のお墨付きを得て今回のプロジェクトが実現した。
あわせて公開された映像では、イアンとバーリーの冒険シーンと、彼らの父への想い、そして冒険への勇気を奮い立たせるかのようにスキマスイッチがパワフルに歌い上げる「全力少年」が流れ、映画本編への期待をさらに押し上げるミュージックビデオとして完成している。
スキマスイッチの大橋卓弥は「『全力少年』はずっと大切にしてきた楽曲なので、今回、エンドソングに使っていただけるということで光栄に思っていますし、うれしかったです。この曲は、当時20代だった自分たちに向けた応援ソングとして作った曲で、今も助けられている曲でもあるので、こうして今につながっていることがアーティスト冥利につきるなと思っています。本当に勇気をもらえる映画ですし、きっとみなさんも共感できる内容になっていると思います。僕らの音楽が少しでも映画の世界観を支えることができたらと思っていますので、ぜひ劇場でご覧ください」とメッセージ。
常田真太郎も「『全力少年』という曲は、どんなきっかけにせよ、誰かのせいにしないで、自分の思いで、自分の力で一歩踏み出すという気持ちを描きたくて作りました。この初々しい気持ちが『全力少年』というタイトルにも表れています。それが今回の映画のテーマにも合っていると思ってもらえたんじゃないかなと思っています。この映画は、どんな立場でも、性別や年齢関係なく、感情移入できることがたくさんある映画です。ぜひみなさんも自分と重ね合わせて楽しんでもらえたらと思います」とコメントを寄せた。
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