お笑いタレントの笑福亭鶴瓶とビートたけしが16日、テレビ東京系SP番組『チマタの噺SP 〜たけし噺 2019〜』(26日23:41〜25:00)の収録後、取材に応じた。
同番組は、街行く人々の何気ない日常の中にある、ちょっと心温まる話や意外な話などをきっかけに、鶴瓶とゲストがよもやま話を展開するトークバラエティー。たけしがゲストとして登場し2019年の様々なニュースについてトークを繰り広げる。
たけし×鶴瓶のSPも5回目となったが、鶴瓶は「1年間の憂さを俺に全部ぶつけはりました。何にもなくなったよな、本人。クラブもいってないでしょ?」と尋ね、今年離婚したたけしは「女嫌いだもん。全然いうこと聞かないから」と苦笑。2019年について改めて「今まで築き上げたものが全部なくなった。年とって早くくたばるしかねーな。社会保障とか期待できないからね」と愚痴っていた。
逆に良かったことを聞かれると、鶴瓶は「映画とドラマやりましたから。長いことやってなかったから、楽しかったですね」、たけしは「今年は小説やたら書いたんだよね。来年の直木賞芥川賞はどう考えても俺が2つとらなきゃおかしいってくらい書いたんだけど、選考委員に俺が悪口言った人がいたから、1票は確実に入らない」と明かす。
また昨日最終回を迎えたNHK 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で落語家の古今亭志ん生を演じたたけしは、「子供の頃から落語好きでね。落語家のお弟子さんになるのはきついだろうし、師匠との関係とかに気を遣って大変だろうということで漫才の方に行っちゃったんだけど、NHKから『志ん生さんをやってくれ』と言われたときは嬉しかったですね」と振り返る。鶴瓶も「志ん生さんの本(『やっぱ志ん生だな!』)出したあとに気持ち良かったと思いますよ」と頷いた。
たけしは「東京オリンピックのオープニングの時に、志ん生さんが三越で『富久』をやったというのを、(宮藤)官九郎ちゃんが書いた。その時に三越が満員だったという志ん生の凄さと、オリンピックを重ね合わせて作った話だから、ずいぶん志ん生さんの落語を聞きましたけど、これは敵わねえなと思いました」と語る。実際に2020年の東京オリンピックで期待することを聞かれると、「東京オリンピックで暑さで何人倒れるか。いかにひどいオリンピックだったかというのと、OPが本当につまんなかったっていうのを期待したい。俺がやったら絶対に良かったのにって」と望み、鶴瓶から「そら取らんわ、賞も! くれるわけがない!」とつっこまれる。
新しくなった国立競技場にロケに行く機会もあるというが、たけしは「あそこ行くと、前の俺ん家が見えるんだよ。みんな取られちゃった家が。帰りに火をつけてこようかな」と悪態をつく。「花火大会なんて夢のようだった」と振り返るたけしに、鶴瓶が「見させてくださいって言えないの?」と尋ねると、たけしは「持ち主に離婚したカミさんがいるんだよ。『どうも』なんて言ったら『またきやがった』って通報されるよ、俺は」と苦笑していた。