米AMDは12月12日(現地時間)、デスクトップ向けGPUの新モデル「Radeon RX 5500 XT」を発表した。かねてより、「Radeon RX 5500シリーズ」として予告されていたもので、今回の正式発表により、新モデルの名称がRX 5500 XTになることや、価格情報などが明らかになった。
Radeon RX 5500 XTは、Radeon RX 5700シリーズに続くRDNAアーキテクチャ(Navi)ベースのミドルレンジ向けGPUで、7nmプロセスで設計され、PCIe 4.0に対応。1080pゲーミングがターゲットで、市場ではNVIDIAのGeForce 1650 Superの対抗製品となる。弊誌で実施したベンチマークテストでは、GeForce 1650 Superに対して電力消費はやや大きいが、処理速度では優位という傾向を確認している。
主な仕様は、CU(Compute Unit)数が22基、SP(Stream Processor)数が1,408基、動作クロックが1,717MHz(ブースト最大1,845MHz)、メモリは4GBまたは8GBのGDDR6(メモリインタフェース128bit)で、TDPは130W。
価格は米国市場における参考価格で、Radeon RX 5500 XT 4GBが169ドル、Radeon RX 5500 XT 8GBが199ドル。このクラスのGPUだと、オーバークロック版などカードベンダーの独自仕様による製品化が見込まれるため、国内でのカード価格は2万円台前半から上が広めの価格帯になるだろう。国内市場では12月18日から順次、カードベンダー各社の製品が発売される。