2019年12月13日、ASUSの15.6型ノートPC「VivoBook S15 (S531FA)」の販売がはじまった。5色のカラバリを用意し、アルミニウム合金を使ったスマートなデザイン、第10世代Coreシリーズを採用による高い性能と満足感の高い仕上がり。メインマシンとして長く付き合える1台だ。
ASUSのVivoBook S15シリーズは個性的なカラーバリエーションとスマートなデザイン、パワフルな性能で人気のシリーズだ。最新モデルとなるVivoBook S15 S531FAは、その特徴を受け継ぎながら、ディスプレイのサイズはそのままによりコンパクトに、そして性能も強化された。試用する機会を得たので、さっそくレビューをお届けしたい。
モダンPCならではの最新仕様
VivoBook S15 S531FAは、CPUにIntel最新の第10世代Coreプロセッサ(コードネーム:Comet Lake)を採用。カラーバリエーションには、トランスペアレントシルバー、ガンメタル、モスグリーン、パンクピンク、コバルトブルーの5色を展開している。今回はCPUにCore i7-10510Uを採用する上位モデルで、カラーにパンクピンクを採用する「VivoBook S15 S531FA-BQ231T」を紹介する。
本機が採用するCore i7-10510Uは、4コア8スレッドで動作クロックは1.8GHzだが、Turbo Boost時で最大4.9GHzという高いクロックで動作(1コア時)。さらに、4コアでも最大4.3GHzで動作が可能とシングルタスクにもマルチタスクにも対応できる。これでTDP(熱設計電力)は15Wと省電力だ。メモリはDDR4-2666が16GBと高速で大容量。ストレージも512GBのNVMe SSDと1TBのHDDという速度と容量の両方を備えた構成となっている。
ディスプレイは15.6型のフルHD液晶。ノングレアなので映り込みはない。上下左右の視野角が170°と広視野角なのが魅力だ。斜めから見ても色の変化がないので、ダラダラと寝ながら動画を見ることも快適に楽しめる。また、ベゼル幅は上部で約8.3mm、左右は約5.2mmと極薄と実現し、前モデル(S530UA)に比べてサイズダウンを実現しているのもポイントだ。なお、本体のサイズはW357.2×D230.3×H18.5mm、重量は約1.85kg。15.6型としては薄型軽量の部類だ。
天板とパームレストにはアルミニウム合金を採用し、高い剛性と高級感のある仕上がりを両立している。さらに、アルマイト処理でカラーが施されているので色落ちの心配もない。キーボードはキーピッチ18.75mm、キーストローク1.4mm。ぐらつきはほとんどなく十分な剛性を持っていると見られる。中央部に0.15mmというわずかなくぼみが設けられており、指先にフィットしやすいのがポイントだろう。15.6型サイズのノートPCとしてはコンパクトなため、テンキーはキーの横幅が小さく、そこだけはやや使いにくい。
また、ディスプレイを開くとヒンジ部が底面を持ち上げて、約3°の傾斜を作るエルゴリフト構造を採用し、タイピングしやすいのも便利だ。底面の後方が持ち上がるので、放熱性にも優れている。
バッテリー駆動時間は公称で約7.6時間(JEITA測定法2.0)と長時間駆動が可能。ACアダプタはコンパクトで持ち歩きに困ることはないだろう。無線はIEEE802.11ac/ax/a/b/g/nに対応といわゆるWi-Fi 6をサポート。5GHz帯で最大2.4Gbpsでの通信が可能だ。2.4GHz帯でも600Mbpsの通信をサポートしている。また、Bluetooth 5も搭載。なお、有線LANポートは備えていない。
インタフェースは右側面にHDMI出力、USB 3.0、USB Type-C(USB 3.1 Gen1)、ヘッドセット端子、microSDカードスロット備える。USB Type-Cは映像出力や充電には対応しない。左側面はUSB 2.0×2だ。
底面にharman/kardonブランドのステレオスピーカーを搭載。出力は2W×2と大きくはないものの、ASUSの音響専門集団ゴールデンイヤーチームが手がけたという臨場感あふれるサウンドをハードウェアとソウトウェアの両方で実現するという「SonicMaster」を採用。実際に聞いてみるとノートPCながら、ステレオ感がハッキリと感じされ、小さなスピーカーが苦手とする低音の細かい音までしっかりと鳴っている印象だ。