2019年12月6日から8日にかけて、東京にあるベルサール高田馬場にて、持ち込み型LANゲームパーティ「C4 LAN 2019 WINTER」が開催されました。

「C4 LAN」とは、参加者がパソコンやゲーム機などを持ち寄り、3日間にわたって遊び倒すゲームイベント。今回で7回目を迎えた国内最大規模のLANパーティーです。

今回、私はこのイベントにスタッフとして参加。3日間にわたって、楽しんでいる皆さんの姿を眺めていました。その視点で、今回の「C4 LAN 2019 WINTER」をレポートしたいと思います。

  • 「C4 LAN」会場入り口。いざ、ゲーマーだけの空間へ

  • 「C4 LAN 2019 WINTER」初日。会場がオープンする前の、まっさらな状態。席数は400を超えます

これまで、私は「C4 LAN」の来場者として会場を訪れたことはありましたが、滞在は長くても1~2時間ほど。3日間という長い時間を体験するのは、今回が初めてのことでした。過去の「C4 LAN」をレポートした記事では、さまざまな人が「何と表現していいかわからない」と書いているのですが、会場で1日過ごした時点で私もその意味を理解しました。

同時多発的に楽しいことが起きている

会場には、ズラリと並んだBYOC(Bring Your Own Computer)座席、BYOC床スペース、サポーター企業ブース、そしてメインステージがあり、同時多発的にあちこちで楽しいことが起きています。

このなかで、参加者は思い思いの過ごし方をします。同じ空間にいても、このイベントをどのように捉えるかは、きっと人それぞれ違うでしょう。

まわりを見渡すと、「楽しそうなこと」と「楽しそうな人」しか見当たりません。なにやら得体の知れない中毒性を感じる空間でした。実際に、これまで何度も参加している常連参加者も多く、座席のチケットはあっという間に完売したそうです。

  • あらゆるジャンルのゲームが延々とプレイされているBYOC席

  • BYOC床スペース。1丁目から5丁目まで、5つのスペースがありました

  • ステージイベントでトップバッターを務めた『STAR CRAFT』コミュニティ

  • チケット争奪戦のなか、最も早く購入した人に「FIRST BLOOD」賞が贈られました

ゲーミング配給タイムでお腹を満たす

さまざまなコンテンツであふれる「C4 LAN」ですが、会場が一体感ある盛り上がり方を見せる瞬間も多々あります。

その1つが、ゲーミング配給タイム! 昼、夕方、夜など、いくつかのタイミングに分けて軽食が配布されます。いずれもサポーター企業による提供で、「C4 LAN」の恒例行事となっているようです。

  • 日清食品ホールディングスによる「カレーメシ」の配給タイム。2日目は「ハヤシメシ」でした

  • 恒例のゲーミングピザ配給。「Sycom、最高~!」という合言葉でいただきます

  • アイ・オー・データによる、チャンピオンカレー争奪戦。じゃんけん大会で大盛り上がり

ユーモアあふれるサポーター企業ブースも大賑わい

サポーター企業の各ブースも、ゲーマーに寄り添った多種多様なコンテンツで参加者を楽しませていました。

各企業ブースでは、常設のコンテンツはもちろんのこと、ゲストが出演するイベントや、賞品をかけたゲーム大会、会場限定の超特価タイムセールなど、あらゆるイベントが続々と開催されています。

  • GALLERIA&ドスパラブースからは、3日間さまざまな豪華ゲストが出演する特別配信が行われていました

  • Sycomブースは、おなじみのゲーミング足湯に、ゲーミングお祓い、クレーンゲーム、ミニ四駆とてんこ盛り

  • ASRockブースでは、PC早組みチャレンジを実施。3日目の取材時点でのタイムアタック1位は、なんと1分4秒でした

こうした企業ブースでのコンテンツも、「会場を歩けば、どこかで何かしら盛り上がっている」という状況につながっていて、「C4 LAN」独特の空間を作り上げる要素の1つになっているようでした。

また、観覧や交流をメインとする席なし入場チケットも販売されていたため、企業ブースをまわって試遊やイベントに参加したり、ノベルティをゲットしたりして楽しむ来場者も多くいました。

たくさんの再会、ゲームに居場所を感じる空間

「C4 LAN」は、人とのコミュニケーションがたくさん生まれる場でもあります。とてもうれしいことに、私も会場をふらふらと歩いているタイミングで、たくさんの方に声をかけていただきました。

もちろん新たな人やゲームと出会う場でもあると思うのですが、個人的にはどちらかというとゲームによってつながった人たちと、再会する場所という印象を持ちました。「C4 LAN」のために遠方から足を運ぶ参加者も多く、ここでしか会えない人もたくさんいたのではないでしょうか。

  • ゲームをするもよし。人と話すもよし。イベントを眺めるもよし

  • 入り口付近に置かれた寄せ書き。4つの面にびっしり書き込まれていました

私がゲームコミュニティやeスポーツシーンに関わるようになったのは、2年ほど前に『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)』の記事を書き始めたことがきっかけです。それまでは、こうしたゲーマーたちのコミュニティの存在を知りませんでした。

『PUBG』というゲームに出会わなかったら、この会場にいた人たちとも、誰ひとりとして出会うことがなかっただろうと思います。たくさんの方々と会場でお話しながら、ゲームのおかげで私は1つの居場所を手に入れたのだなと、改めてそう感じさせられた3日間でした。

  • 入り口付近にあるテーブル席。座って休憩したり、ごはんを食べたりできます

  • BYOC席には、見た目のカッコよさを追求したMOD PCを披露する一帯も

楽しかった時間もそろそろ終わり、閉幕の儀へ

さて、楽しかった時間もあっという間に過ぎ、3日目の昼頃にはクライマックスとなるイベント「CyAC15周年 スペシャルステージ」が行われました。MCを務めたのは、eスポーツキャスターのOooDaさんと岸大河さん。初日から最終日まで、ステージを盛り上げ続けていました。

会場のBYOC席では、少しずつ片付けが始まるなか、最後は「閉幕の儀」へ。参加者全員が起立し、今回のサポーター企業のロゴが掲出された垂れ幕に向かって、「ありがとうございました!」と礼。そして、エンディングムービーによって、今回の「C4 LAN 2019 WINTER」が締めくくられました。

  • ガチャで豪華な賞品がもらえるチャンス。ゲーミングたわしを期待する「たわし」コールで盛り上がります

  • プレゼントの賞品には、なぜか岸大河さんの写真がプリントされた“OooDa”Tシャツも

  • 今年ご結婚された2人をお祝いするサプライズでは、OooDaさんと岸大河さんがケーキ入刀をするという流れに

なお、メインステージで行われたイベントは、Twitchのチャンネル「CyAC TV」にて配信されていました。DAY1からDAY3まで、日ごとにアーカイブが残っていますので、気になるコンテンツがある方や「C4 LAN」の雰囲気をのぞいてみたい方は、ぜひご覧ください。

  • 最終日のイベント終了後。ボランティアを含む運営スタッフが撤収作業を行います

  • ステージの演出や配信に携わる技術スタッフ陣も、続々と機材を片付けていきます

「C4 LAN」第2章へ、次回は群馬にて開催

エンディングムービーの最後では、「C4 LAN 2020 SUMMER」の概要を発表。次回は東京都内から場所を移し、群馬県で開催するというビッグニュースに、会場から大きな歓声が上がりました。

  • 群馬県ブースの出展もあり、マスコットキャラの「ぐんまちゃん」が遊びに来ていました

「C4 LAN 2020 SUMMER」は、2020年7月17日~19日の3日間、「Gメッセ群馬」にて開催されるそうです。Gメッセ群馬は、2020年4月にオープンする大型コンベンションセンター。さらに規模を拡大しての開催になる見込みです。

また、この「C4 LAN 2020 SUMMER」は、“CHAPTER 2”と称されており、今回の「C4 LAN」を1つの区切りとして、新たなフェーズに突入するようです。

さらにパワーアップした「C4 LAN」は、いったいどのようなイベントになるのでしょうか。それでは皆さま、また次回、群馬の会場にてお会いしましょう!