• タグ・ホイヤー

    BASELWORLD 2019、入場口の目の前にそびえるタグ・ホイヤーのブース

オータヴィア キャリバー5 COSC

タグ・ホイヤーがもっとも強くアピールしていたのが「オータヴィア」の復刻だ。オータヴィア(AUTAVIA)とは、ブランドの源流に関わるスポーツウォッチに縁の深い「オートモービル」と「アヴィエーション」を掛け合わせた造語。元々は1933年に作られた手巻き式のダッシュボード計器で、その歴史は同社の看板であるカレラやモナコより古い。

オータヴィアはこれまでも復刻されてはいたが、わずか2モデルしかなかった。今回の発表は、この伝説のシリーズからDNAを受け継ぎつつ、現代の性能に一新してラインナップを強化、新世代のコレクションに育てていくと宣言するものだ。

  • タグ・ホイヤー、オータヴィア

    タグ・ホイヤーのイチ押しがオータヴィアである何よりの証拠!

ムーブメントは、カーボン製ひげゼンマイを採用した自動巻き「キャリバー5」。スイス公式クロノメーター検定機関のC.O.S.C.(The Controle Officiel Suisse des Chronometre)認定を取得しており、実質的に新シリーズとはいえ性能的な安心もしっかりと担保されている。

スモークがかかったグラデーションダイヤルや美しいセラミック製回転ベゼル、ドーム型両面反射防止加工のサファイアクリスタル風防、パイロットがグローブでも回しやすい大きめのりゅうず、インデックスの新フォントなど、見どころも満載。なお、ケースバックには飛行機のタービンがエングレービングされている。

  • オータヴィア キャリバー5 COSC

    オータヴィア キャリバー5 COSCのSSケース+ブルーセラミック回転ベゼルモデル(左)とSSケース+SS製回転ベゼルモデル(右)

  • オータヴィア キャリバー5 COSC

    ブロンズケース+ブラックセラミック製回転ベゼルモデル

  • オータヴィア キャリバー5 COSC

    ブロンズケース+ブラウンセラミック製回転ベゼルモデル

  • オータヴィア キャリバー5 COSC

    ブロンズケース+ブルーセラミック製回転ベゼルモデル(ブラックダイヤル)

  • オータヴィア キャリバー5 COSC

    ブロンズケース+ブルーセラミック製回転ベゼルモデル(ブラウンダイヤル)

  • オータヴィア キャリバー5 COSC

    ケースバックには飛行機のタービンを刻印

ケース外径はすべて42mmで、素材はSS(ステンレス・スチール)のものとブロンズのものがある。なお、このブロンズケースもタグ・ホイヤーでは初の採用だ。ブロンズは年季を経るとともに風合いが増し、新たな価値が生まれる。これを考慮して、ブロンズケースモデルは、同じくエイジングが楽しめるカーフストラップを組み合わせている。

SSケースモデルには、SSブレスレットを合わせたモデルもラインナップ。SSブレスモデルには、交換用NATOストラップが付属する。

価格(税別)はSSケース+カーフストラップモデルが38万5,000円(SS製回転ベゼルモデルのみ37万5,000円)、SSケース+SSブレスレット&NATOストラップモデルが42万5,000円、ブロンズケース+カーフストラップモデルが46万5,000円。すべて発売済み。

  • タグ・ホイヤー

    インスタグラムで #dontcrackunderpressure のハッシュタグを参照すると、タグ・ホイヤーのさまざまな時計やユーザーのイメージを見ることができる

  • タグ・ホイヤー

    好みの条件を入力すると、該当するモデルを選んでその実物を見せてくれるディスプレイ

オータヴィア キャリバーホイヤー02 クロノグラフ COSC フライバック

ストップウォッチ操作時にストップ→リセット→再計測という3つの操作をワンプッシュで行える「フライバック機構」。これをタグ・ホイヤーで久々に搭載したクロノグラフがオータヴィアで登場した。

  • オータヴィア キャリバーホイヤー02 クロノグラフ COSC フライバック

    SSケース+ブラックアリゲーターストラップモデル

  • オータヴィア キャリバーホイヤー02 クロノグラフ COSC フライバック

    SS(DLC処理)ケース+ブラックアリゲーターストラップモデル

ムーブメントは、自社製自動巻きクロノグラフムーブメント「ホイヤー02」。これをベースにフライバック機構を組み込み、80時間のパワーリザーブも実現した。まさに、時計の設計からパーツ、ムーブメントを自社開発できるマニュファクチュールのタグ・ホイヤーならではといえる。

ケース素材はSSとDLC(Diamond Like Carbon)処理したSSの2タイプ。ケース外径は42mm、回転ベゼルはブラックセラミック製、風防はドーム型両面反射防止加工のサファイアクリスタル。

価格(税別)はSSケース+SSブレスレットモデルが70万円、SSケース+ブラックアリゲーターストラップモデルが68万円、SS(DLC処理)ケース+ブラックアリゲーターストラップモデルが75万円。すべて12月発売。

タグ・ホイヤー 日本限定モデル「ブルー・コレクション」

タグ・ホイヤーを代表する旗艦モデル「カレラ」の3つのリファレンスが、日本限定のコレクションとして登場。最近はあまり国限定物を出さないタグ・ホイヤーだが、日本は大事な市場と考えていることの表れだろう。

すべてのモデルで、文字やダイヤル、ストラップなどにイメージカラーとして落ち着いたブルーを使い、スマートなセンスを感じさせるモデルに仕上げた。イタリア男性の定番カラーコーディネート「アズーロ・エ・マローネ」(ブルーとブラウンの組み合わせ)を思わせる、シーンやシーズンを選ばず着用できるコレクションだ。すべて限定数のみ生産となる。

「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T クロノグラフ ブルーエディション」は、ベゼル、ケース、ラグ部分にチタンを使用したトゥールビヨンモデル。ムーブメントは、キャリバー ホイヤー02。やはり、ひげゼンマイに新開発のカーボン・コンポジット材を用いている。これにより、磁気を帯びず、衝撃や耐久性にも強い。

ここ数年、シリコン製のひげゼンマイを使用するムーブメントメーカーやマニュファクチュールが増えているが、ことトゥールビヨンに関しては耐久性の面で不満があるとタグ・ホイヤーは考えている。

  • タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T クロノグラフ ブルーエディション

    タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02T クロノグラフ ブルーエディション

そこで、カーボンをナノレベルで使用したひげゼンマイを開発したのだ。このモデルのダイヤルはオープンワーク仕様で、ケース内部のメカニカルな駆動を確認できるが、ダイヤルはハニカムをベースにデザインされている。これは、カーボンの原子記号が六角形であることに由来しているとのこと。

ケース外径は45mm、6時位置ではトゥールビヨンのキャリッジの精緻な回転を眺められる。ラグが少し短めで、装着感が高いのも特長だ。ストラップはブルーアリゲーターとブルーラバーが付属。ケースバックには「JAPAN SPECIAL EDITION」の文字とシリアルナンバーが刻まれる。価格(税別)は199万円で、限定数は50本。発売済み。

SSブレスレットの「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ブルーエディション」はトゥールビヨンこそ搭載しないが、ブルーのダイヤルはやはりオープンワーク仕様。SSケースの外径は43mm。ケースバックには「JAPAN SPECIAL EDITION」の文字とシリアルナンバーが刻まれる。価格(税別)は64万5,000円で、限定数は400本。発売済み。

  • タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ブルーエディション

    タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ブルーエディション

最後はクラシカルな「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー16 クロノグラフ ブルーエディション」。ケースとブレスレットはSS製、ケース外径は多くの日本人の腕に相性の良い41mm。ホワイトサンレイダイヤルに、モータースポーツの伝統が薫るブルーのアラビアインデックスの組み合わせがビンテージな雰囲気を醸し出す。価格(税別)は48万5,000円で、500本限定。発売済み。

  • タグ・ホイヤー カレラ キャリバー16 クロノグラフ ブルーエディション

    タグ・ホイヤー カレラ キャリバー16 クロノグラフ ブルーエディション