マイナビは12月10日、「看護師白書2019年度版」の調査結果を発表した。調査は2018年10月31日~2019年3月31日、同社運営の看護師転職支援サービス「マイナビ看護師」に登録する10代~60代の看護士1,567名を対象に、インターネットで行われた。
現在の1カ月間の時間外労働時間を尋ねたところ、「5時間未満」(25.9%)が最も多く、次いで「5~10時間未満」(18.6%)、「10~20時間未満」(18.3%)と続き、全体の91.7%が40時間未満という結果に。他方、50時間以上という人も4.0%ほど見受けられ、時間外労働の上限規制である原則月45時間を超えている職場もあることがわかった。
また、「患者に十分な看護が提供できていると感じますか?」との質問には、45.8%が「どちらかといえばできていない」「できていない」と回答。理由を尋ねると、「看護職員数が足りない」「看護以外の業務が多い」という回答が目立った。
次に、転職活動で応募を決める際に重視する条件について尋ねたところ、「給与条件(年収・月収・手当・賞与など)」(85.3%)が最も多く、次いで「休日・休暇」(75.7%)、「勤務時間・勤務体系(交替制度・オンコール回数など)」(71.7%)、「勤務地・通勤距離」(71.7%)、「職場の雰囲気・人間関係」(67.6%)と続き、労働条件や人間関係を重視している人が多い結果となった。