第5回「アンガーマネジメント大賞2019」の結果が11日に発表され、嵐の櫻井翔が「今年上手に怒りの感情をコントロール・対応した有名人」の1位に選ばれた。

怒りの感情をコントロールするための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の普及を目的に、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会が毎年行っている企画。協会のメールマガジンで、2018年11月から2019年11月の間に注目された人物・事件・事柄を募集し、上位に挙げられた回答の中から協会公認のアンガーマネジメント講師266人が各設問に投票した。

櫻井は今年1月、嵐が2020年12月31日に活動休止することを発表した会見で、記者から「『無責任じゃないか』という指摘もあると思う」と投げ掛けられ、「無責任かというご指摘に関しましては、およそ2年近くの期間をかけて感謝の思いを伝えていく期間を設定した。これは我々の誠意です。なのでそれが届くようにこれからもたくさんの言葉をお伝えし、たくさんのパフォーマンスを見てもらい、その姿勢と行動をもってそれが無責任かどうか判断いただけたらと思っています」と冷静沈着に応答したことが評価の対象になったという。

同協会代表理事の安藤俊介氏は、「活動休止という発表記者会見にのぞむ当事者としてそのストレス、プレッシャーは非常に大きかったと思います」とメンバーの置かれた状況を推測。「人は大きなストレス、プレッシャーにさらされた時、その人の本質とも言える部分が見えるものですが、櫻井氏はその素の部分での芯の強さ、真面目さが見え、その点が多くの人の共感を得たと考えられます」と人々の心をつかんだ要因を分析している。

なお、櫻井は会見後に出演した日本テレビ系『news zero』で、「私たちが一番伝えたかった誠意に関してお話ししているので、自分の中での温度が少し上がったというのはあるかもしれないです」と客観視し、「ただ、あのご質問をいただいたおかげで、結果としてきちんと我々の思いの丈が温度を乗せて伝えることができた」と回顧。

さらに、「ほかにもいろんな角度からの質問をしていただけて、お伝えすることができて、それは本当によかったです」「あの質問があって伝えられたことがある」と質問をした記者に対して感謝の言葉も口にしていた。

■2019年、上手に怒りの感情をコントロール・対応した有名人は?
1位 櫻井翔…65人
2位 南海キャンディーズ・山里亮太…53人
3位 大坂なおみ…40人
4位 渋野日向子…39人
5位 磯野貴理子…28人
6位 ダウンタウン・松本人志…17人
7位 雨上がり決死隊・蛍原徹…8人
7位 ロンドンブーツ1号2号・田村淳…8人
9位 小嶋陽菜…5人
10位 橋本環奈…3人