俳優の阿部寛が、きょう10日(21:30~)に最終回を迎えるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『まだ結婚できない男』の撮影を振り返った。

  • 阿部寛=カンテレ提供

今作の手応えについて、阿部は「前作も視聴者の方の反応は最終回まで分からなかったですからね。さらに言ったら13年経ったからこそ、前作がどう愛されたかがわかったので、今回も時間がかかると思います」とコメント。

自身にとってのこの作品について尋ねると、「前作の時は、人間的に深みのある役をしっかり演じ切り、自分にとって確たる作品がほしいなって思っていた時期でした。だから当時、この作品が世の中に受け入れられ、たくさんの方が見てくださったことで、明らかに自分の代表作にもなりましたし、桑野を演じ切ったことで自信がついた作品でもありました」とした上で、「今作はチャレンジですね。50代に入って、前作から時間が経っていますから、僕自身新たな視点から描いていったらどういうものになるかな?っていう。続編が制作されるのがもっと早かったら、そういう思いにはならなかったと思います。同じように演じなきゃいけないって思ったはずだし、13年経ったからこそ、新しいドラマを作る気持ちで臨めました」と、熱い思いと作品へ変わらぬ愛情をにじませた。

最終回の見どころについては「もう何も言うことはありません。桑野の恋の行方はどうなるかをぜひ見ていただきたい」と一言。

一方で、今作でも注目を集めるパグ犬・タツオとの撮影については「幼いころから犬を飼っていたので『タツオは僕に任せてください!』と言ったくらい、自信はありました。それなので撮影現場でも、半分は任せてもらっていました」と秘話を明かした。

そして、ドラマを通じて伝えたいことを聞くと、「どんな形でもいいから、この作品、そして桑野を見て、皆さんに楽しんでいただきたいし、救われるような気持ちになってほしい。いろんな意味でプラスの気持ちになってくれることを一番に望んでいます」と期待を語っていた。