NTTドコモとJR九州は、観光列車に搭載したタブレット端末で最新技術による「新体感観光サービス」を提供する実証試験を12月1日から開始した。
両社は新たな旅行体験の創出を目的とした「列車の車窓上でAR技術を用いた新体感観光サービスの提供をめざす協業協定」を今年1月に締結しており、今回の「新体感観光サービス」試験提供は正式サービスに向けた取組みの第1弾となる。
対象となる列車・区間は「いさぶろう1・3号」の人吉~吉松間。展望スペースと一部指定席にタブレット端末を設置し、列車の位置情報に合わせて観光情報をリアルタイムで表示する。特定の箇所では、タブレット端末のカメラで記念乗車証や駅看板を見ると3Dオブジェクトやキャラクターを立体的に表示するAR映像も提供する。
大畑駅ではドローンによる空撮映像と連動し、ループ線やスイッチバックを体感できるという。試験提供の期間は2020年3月31日まで(12月28日~1月5日は除く)となる。