幼い乳児を育てているご両親が、困りごとのひとつとしてよく挙げるのが、“母の顔が見えなくなると子供が不安で大泣きしてしまう”問題です。

ちょっと視界からいなくなるだけで泣いてしまうので、家事が手に付かないどころか、「トイレに行くこともできない」なんて話をよく聞きます。保育園に預けるのも毎回一苦労だったりしますよね。

アートディレクターでプランナーの佐藤ねじさん(@sato_nezi)がこの問題を解決すべく行った実験が、多くの人の発想の斜め上をいく内容で話題になっていました。

その実験とは?

その実験が、実にユニーク。母がいなくなる間だけ、「等身大パネルの母を設置する」というものです。

  • 等身大パネルの母(立ち姿版)。拡大画像をよーくご覧ください。たしかにパネルです

この発想はなかった。なかったというか、冗談で考えたことがある人はいるかもしれませんが、それを実行してしまうとは驚きです…。

  • 等身大パネルの母(座り姿版)。よくよく見ると、絨毯部分もパネルに含まれているなど、サイズ感も計算されており自然さが増しています

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さてこの実験、成功したのでしょうか? その様子が動画で残されています。お子さんは、「母ちゃんどこだ?」の声掛けに、パネルになった母をチラチラと2度見するのですが、入れ替わっていることには気づかないよう。最後まで楽しげに遊んでいました。結果としては、「20分くらい気づかれず」「これはたまには役立つかも…」ということで成功したと言えるのではないでしょうか。

この投稿に対して、「この発想はなかった」「実験された方がいたとは!!! すごいです。作っちゃうのもすごい」という称賛の声や、「プロジェクターで『そこそこ動く母』を『ふう』とか音声つきでループさせたらバレないかもしれませんね」「ブラーバに付けて動かしてみたい」などの改善アイデアが続々と寄せられていました。

「ほんの少しトイレに行きたいだけとか役立ちそう」というコメントに対しては、「まさにそんなイメージです! 数分バレないためのものがあると、心理的に楽になるんじゃないかなと」と、実験のコンセプトを返信していました。

大変なことも多い育児。こんなふうに、クスリと笑えるアイデアで乗り切るのもアリかもしれません。