寒さが厳しくなり、コートが活躍するこの時期、以前はスーツにトレンチコートを合わせるのが定番でした。けれど、スーツ+リュックスタイルが一般化したように、アウトドアブランドのシェルアウターを合わせるサラリーマンも、最近はよく見かけるなーと思ってました。

そこで、コロンビアスポーツウェアジャパンが「2020 秋冬コレクション」の展示会を開催すると聞いたので、仕事着に使えそうなアイテムを探してきました。

  • 「2020 秋冬コレクション」会場

動かずとも体の熱で温まる

コロンビアといえば、手ごろなアウトドアウェアをいろいろ出しているイメージでしたが、実は高機能製品を長年展開しているのです。それが会場でもひときわ目立っていた「OMNI-HEAT」です。これは体の熱を利用して、ウェア内を暖かく保つテクノロジー。

内側に貼られたシルバーのドットプリントがそれで、この技術は2010年に誕生し、現在「OMNI-HEAT」「OMNI-HEAT 3D」の2ラインで展開しています。

  • 裏地のドットプリントが体の熱を反射して温める「ノーザンゴルジュダウンジャケット」29,700円(税込)

コロンビアスポーツウェアジャパン マーケティング部 内藤教之さんにOMNI-HEATの特徴を尋ねると、「体の熱を反射して温めるので、ダウンや中綿をそれほど多くは必要とせず着心地がスッキリしています」と説明してくれました。

これだと、そこまでボリュームが出ないし、ダウンだけでなくシェルタイプもあるそうなので、スーツに合わせたタウンユースでも大丈夫ですね。

また、体の熱を使うという特性から、冬のフィッシングやスポーツ観戦など「じっとしていても暖かい」のだそう。朝夕のホームでの電車待ちがつらいサラリーマンには、心強い味方になるのでは?

ウェアだけでなくスニーカーやネックウォーマーにも

またもう一つのラインである、OMNI-HEAT 3Dになると、起毛プリントにより生地と体の間に空気の隙間を作り、保温性が高まっているのと、肌触りと着心地が良くなっていると内藤さんは話します。

  • OMNI-HEAT 3Dは起毛プリントが特徴の「スリーフォークスジャケット」31,900円(税込)

そして、このOMNI-HEAT商品はウェアだけでなく、スニーカーや手袋、ネックウォーマーも用意されているので、活躍シーンはさまざまありそう。

  • OMNI-HEAT技術を使った「サップランドアークチャッカウォータープルーフオムニヒート」16,500円(税込)

  • 一見、よくあるネックウォーマの「タイタニウムⅡゲイター」4,290円(税込)

  • 内側のドットプリントが首を寒さから守る

ギミック搭載のコートが面白い

続けて見つけたのが、「TRAVEL」という新しく始まったライン。言葉通り、旅をコンセプトにしたプロダクトで、旅先でのちょっとしたことに対応したギミックを搭載しています。

例えば、急にメモを取らないといけない時に、ペンを探すことがよくありますよね。そんなときに、胸の隠しポケットからペンを取り出せるのが「グッドラックジャーニージャケット」28,600円(税込)。

  • 左胸に隠しポケットを装備した「グッドラックジャーニージャケット」28,600円(税込)

  • スナップボタンで開閉

こういう機能性を持たせた衣類は、アウトドアメーカーらしいなと思います。それ以外にも、スマホやタブレットなどを収納できる隠しポケットや、落下を防止するファスナーポケットの付いた「グッドラックジャーニーパンツ」15,400円(税込)もありました。

  • ファスナーポケットなどセキュリティ面を強化した「グッドラックジャーニーパンツ」15,400円(税込)


ビジネススタイルのカジュアル化が進むことで、こうした機能性の高いアウトドアプロダクトを仕事着として選ぶのも業種や職種によってはよくある光景になるのでしょう。

ある時はネクタイを締めてスーツを着たり、別の日には快適さを重視した服装にしたりするなど、仕事着にメリハリを付けても良いのでは?