充電中のAndroid端末はなにも表示されず真っ暗……現在のところこれが当たり前ですが、今後は変化するかもしれません。Android OSに「アンビエント・モード」が追加されるからです。
アンビエント・モードとは、Android OSに追加される充電時専用の表示モードです。ディスプレイに現在時刻や天気予報、カレンダーのスケジュールといった情報が表示されるほか、Googleアシスタントの機能を利用できます。音声AI機能付きの小型表示装置は「スマートディスプレイ」と呼ばれますが、アンビエント・モードとは充電中のAndroid端末をスマートディスプレイ化させる機能、と考えればわかりやすいかもしれません。
さらに、アンビエント・モードには写真のスライドショーを表示し続ける機能が用意されています。Android端末をデジタルフォトフレームのように使えるため、画面が小さめのスマートフォンよりタブレットに適した機能といえるでしょう。
アンビエント・モードはすべてのAndroid端末に提供されるわけではありません。Android 8.1以降で動作しますが、2019年12月1日時点における対応端末はSONY、Nokia、Transsion(伝音科技)、Xiaomi(小米)のスマートフォン、Lenovoの一部タブレット製品に限られています。
なお、一部のAndroid端末に「アンビエント表示(Always-on display)」と呼ばれる機能が搭載されていますが、アンビエント・モードとは似て非なるものです。アンビエント・モードはディスプレイ方式とは関係なく充電時に機能しますが、アンビエント表示は有機ELパネルを採用した端末が対象で、スリープ時や手にもったときに動作します。