寒い冬、通勤時間や帰宅時間にエキナカの自販機で買って飲む温かい缶飲料は、体も心も温まって嬉しいもの。なかでも、最近はバリエーション豊かなスープ飲料が人気となっているようだ。そんな中、この冬に注目したい新しいエキナカ自販機のスープ飲料「旨辛麻婆スープ」が登場すると聞いて、発売前に行われた発表・試飲会に行ってきた。
のどを潤すだけじゃない、進化した自販機飲料
エキナカ自販機の売り上げピークは朝のラッシュ時だが、各飲料メーカーの人気商品を取りそろえた「acure(アキュア)」自販機では、16時~18時、20時~23時にかけての継続的な需要が伸びているという。なかでも、女性に好評の「生姜チキンスープ」や「濃厚デミグラススープ」、そして2019年9月にacureと永谷園による共同開発により発売された「気仙沼産ふかひれ使用 ふかひれスープ」といったスープ飲料は、ちょっとした食事代わりに飲まれており、大人気となったという。移動の合間に喉を潤すというこれまでのエキナカ自販機飲料の役割だけでなく、温かいスープで寒さをしのいだり、夕飯前や飲み会の帰り等に、小腹を満たすといった需要が大きくなってきており、昨年よりもスープ飲料の枠を拡大しているのだとか。
自販機で買える"麻婆スープ"が、めちゃくちゃ旨い
そしてこの冬、再びacure×永谷園による共同開発で12月3日より発売された新商品が、「旨辛 麻婆スープ」(税込140円)。これまでありそうでなかった、麻婆味のピリ辛中華スープだ。麻婆をどうやって缶飲料にするか? 辛みの度合いをどうするか? に苦心したようで、永谷園の中華系のノウハウを生かしつつ、缶飲料に落とし込み、商品化できたという。チキン、ポークをベースに醤油を加え、花椒と唐辛子で辛みを出しているそうだ。
とはいえ、缶飲料だけに、さほど辛くはないはず……と思いつつ実際に飲んでみると、うぉっ! 結構辛い。かなり、喉にアタックのある感じのインパクト大な辛みでびっくり。でも、寒い季節には、これぐらいのほうが良いはず。そして、辛さだけでなく、すごく美味しい。大豆そぼろが入っていて、ごはんとこれがあれば良いっていうぐらいの飲み応え、いや食べ応えがあるのだ。しかも、意外と後味はすっきりしていて、ヒーヒー言いながら飲むような感じではない。絶妙な辛さと旨味の融合で、これならちょっとした食事代わりになりそうだ。
麻婆スープを使った簡単レシピも
また、発表会では「旨辛 麻婆スープ」を使った簡単レシピも紹介された。まずは、ごはん、ニラ、卵に鶏ガラスープ等を加えた「ニラ玉麻婆スープご飯」。
作り方 ①ニラは3㎝長さに切る②熱したフライパンにサラダ油を入れて溶いた卵を入れて中火で炒め卵が半熟状になったらニラを加える ③塩、胡椒、ガラスープを加え混ぜ合わせて炒める ④茶碗にご飯を盛って③をのせて温めた旨辛麻婆スープを100cc入れてラー油をまわしかけすりゴマをふりかけて出来上がり。ニラ玉をちょっと濃い目の味付けにすると、ごはんとバランスがよくなる。
もっと簡単に食事にしたい人には、「ネギたっぷり! 麻婆スープ卵かけご飯」がオススメ。①茶碗にご飯を盛って真ん中に卵を落とす ②ツナをご飯の周りに盛る③熱々の旨辛麻婆スープを卵に当たらないようにまわしかける④刻み葱を盛り醤油をまわしかけて混ぜ合わせて完成。こちらは結構絡みが中和されてマイルドな味。どちらも、忙しいときには手軽な夕飯にもなるし、夜食にもピッタリなので、試してみてほしい。
「旨辛 麻婆スープ」の他、「気仙沼産ふかひれ使用 ふかひれスープ」(税込140円)「濃厚デリ オニオン グラタン風スープ」(税込130円)「GO:GOOD ゴクっ! と海老のビスク」(税込130円)等々、どれも缶飲料でこの美味しさ!? しかもこの値段で? という本格的な味。普段はエキナカ自販機を利用しない人も、この冬は是非一度飲んでみてほしい。忙しい仕事の合間に、心も体もホッとできるはず。