2015年、惜しまれつつも49年間の歴史に幕を下ろした「東急プラザ 渋谷」。このほど、「大人をたのしめる渋谷へ」をコンセプトとし、12月5日にグランドオープンする。都会派で感度が高い成熟した大人たちをターゲットにしたという同施設。どんな楽しみ方ができるのか、早速紹介しよう。
マリーナベイサンズのルーフトップレストランが初進出
新生「東急プラザ渋谷」には、「食」「健康」「美」「趣味」「ライフプラン」をキーワードにした全69店舗がオープン。"若者の街"のイメージが強い渋谷において、あえて「大人」をターゲットにしたライフスタイル提案を行っていくという。
その象徴ともいえるのが、日本初上陸となる総合エンターテイメントレストラン「CE LA VI」(セラヴィ)。シンガポール・マリーナベイサンズのルーフトップを手掛けていることで有名だが、今回、渋谷のスクランブル交差点が見下ろせる17・18階にレストラン、カフェ&バー、クラブラウンジを展開している。
ランチはもちろん、オールナイトのクラブイベントも開催予定。昼間、高層階から渋谷の街並みを見下ろすのも気持ちがいいが、夜には一面に夜景が広がりまた違った楽しみ方ができるだろう。
「Pepper」がおもてなししてくれるカフェも
また5階フロアは「シブヤライフラウンジ」として、旅行、銀行、保険などの業態が入居。人生の集大成をどう形にするか相談できる新業態「ライフストーリーズサロン」など、プロフェッショナルによるワンランク上の提案でお悩み解決を実現するエリアとなっている。
中でも注目なのが、ソフトバンクロボティクスが初めて手掛ける「人とロボットが共に暮らし、働く社会」を体現したカフェ「Pepper PARLOR」。「Pepper」をはじめとしたロボットたちがスタッフとして働いているのが特徴だ。
受付に足を運ぶと早速「Pepper」が注文を聞いてくれ、客の顔を認識することによって、お勧めのメニューを提案してくれる楽しい仕掛けもあった。ゲームなどを提供する相席「Pepper」がいたり、「NAO」が世界のさまざまな国をイメージしたダンスを披露したりと、食事中も飽きさせない。
「世界を旅するグルメ&スイーツワッフル」をコンセプトとしたメニューも、ニューヨークの三ツ星レストラン「Jean-Georges」でスーシェフを務めた米沢文雄シェフが監修した本格派。ぜひ一度堪能してほしい。
新業態が続々オープン
そして6・7階はレストランフロア(シブヤグラン食堂)となっており、「ささしぐれ 築地玉寿司」や「鰻 渋谷松川」といった旧東急プラザ渋谷で愛された名店など13店舗が入居。
創業480余年の歴史を持つ「京都宇治 藤井茶園」が世界で初めて初出店する「京都宇治 藤井茗縁」や、その時期一番良い状態のそばの実を引き立ての香りそのままに手打ちそばとして提供する「手打ちそば 竹之内」などが、新業態として注目だ。
1階には「AKOMEYA」の食品を取り入れた定食メニューを提供する「AKOMEYA 食堂」も新業態としてオープン。朝8時から朝食メニューも提供しているので、通勤がてら寄ってみてもいいかもしれない。
いずれも"大人が納得"の味・空間が楽しめる店舗ばかり。渋谷の街の喧騒に疲れたら、ぜひ足を運んでみてほしい。