コネヒトと日本財団は12月2日、「パパ・ママの育児への向き合い方と負担感や孤立感についての調査」の結果を発表した。調査は10月15日~23日、インターネット上で行われ、同社運営のママ向けアプリ「ママリ」を利用する1人以上の子を持つ母親3,899名から回答を得た。
夫(パートナー)が育休を取得したことのある508名を対象に、「育休中の夫(パートナー)の家事および育児時間は一日合計どの程度でしたか?」と質問したところ、「1時間以下」が17.7%、「1時間超2時間以下」が14.6%と、約3人に1人が2時間以下という結果に。ちなみに、「2時間超5時間以下」が36.1%、「5時間超」は31.7%だった。
次に、「家事や育児について、何をどちらが負担するかといった『タスクの見える化』ができていると思いますか?」という質問に対する妻の納得度を調べたところ、育休中の家事・育児時間が「5時間超」では納得度65.2%だったのに対し、「2時間以下」では31.1%、「取得せず」では39.8%という結果に。
また、「普段、ご自身と夫(パートナー)で家事や育児の役割分担やお互いの要望について話し合う場をもっていますか?」に対する納得度は、「5時間超」で68.3%、「2時間以下」が41.5%、「取得せず」では43.9%。さらに「ご自身と夫(パートナー)で家事や育児の役割分担は、双方納得できるカタチでできていると思いますか?」という質問では、「5時間超」で93.2%、「2時間以下」では48.8%、「取得せず」が58.0%と、いずれも、育休中の夫の家事・育児時間が「2時間以下」の場合が最も低いことがわかった。
最後に、「今後、夫(パートナー)に育休を取得してほしいと思いますか?」と尋ねたところ、「とてもそう思う」「ややそう思う」が52.5%、「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」が47.5%という結果に。
育休中に期待することを自由回答で聞いたところ、「細かい家事や育児のタスクを分担する以上に、心理的負担を分担したい」「しっかり自分の子どもだということを知ってほしい」「主に家事と上の子のケア」「家事も育児も一通りできるようになって欲しい」「新生児の大変さを感じて欲しい。新生児のうちから育児を手伝ってほしい」という意見が。
一方、育休を取得してほしいと思わない理由としては、「普段から家事や育児をやってもらっているので特に必要と感じていない」「夫の様子を見ると、子育てに自主的に取り組めるとは思えないから」「自分のペースで子育てをしたいのとお給料の面で不安」「一人になりたいときもあるから、平日に1日とか休みを取ってくれたほうが嬉しい」「夫婦二人でキャリアを喪失する必要はないと思う」という声が挙がった。