女優の吉田羊が、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『まだ結婚できない男』(毎週火曜21:00~)の見どころを語った。

  • 『まだ結婚できない男』に出演する吉田羊=カンテレ提供

きょう3日放送の第9話では、桑野(阿部寛)がカフェ店長・有希江(稲森いずみ)と思いがけずデートをするが、その様子が気になってしまう弁護士・まどか(吉田)の姿が描かれる。有希江のことになると助けたり、店の看板をプレゼントしたり、どこか気になるそぶりを見せる桑野。そんな2人がデートをする展開に、まどかはどんな気持ちで見守っているのか。

その心境を吉田に尋ねると「ケンカばかりだと思っていた相手が、実は本音でぶつかり合える貴重な存在だったと気付いたとき、途端に相手を意識してしまうってことありますよね。まどかはこれまでも、実はちょこちょこと桑野さんに『おや?』と引っかかることはあったんですが、まさかそれが“良い意味で”だったとは彼女自身も自覚がなく」と分析し、「そういう意味で第9話は、まどかが自分の気持ちに気付く回です。ただ、歳を重ねた大人の恋心は複雑で、友情が絡めばなおさら。本心とは裏腹な、まどかさんの不器用さにも注目してください。また、前作ファンにはたまらない最大の仕掛けも9話にはあります。お楽しみに」と予告。

撮影開始当初は「作品や役に対する、プレッシャーのようなものがあった」と話していたが、撮影をふり返って感想を尋ねると「“この作品は阿部寛さんである”これに尽きます。最初こそ感じていたプレッシャーでしたが、毎度桑野さんに巻き込まれていたら自然とあの掛け合いになっていて。『ああ、1人で気負わなくても良かったんだ』と途中から肩の力が抜けたのを覚えています。私も含め現場にいる全員が桑野さんのことを大好きでワクワクしていました。けれど毎回、その期待を超えてくる阿部さんの役作りの繊細さと緻密さに、俳優として沢山の学びをいただけたのも、この作品に参加できた大きな意味となりました。しかし、まどかはつくづく桑野さんに振り回されましたが、“振り回されることを幸せに感じる”というのは、やはり私が桑野さんのファンだったからかもしれません(笑)」と撮影後の心境を明かした。

そんな阿部との撮影エピソードで、一番面白かった撮影を尋ねると、「第6話。弁護士事務所でのやっくんとの対決シーン。やっくんの気迫に押されて私の背後に桑野さんが隠れるのは阿部さんのアドリブですが、それに私も乗っかって、2人で画面から消えていくのは最高に面白かったです。阿部さんの発想力には、毎回本当に助けていただきました。私が一番好きなのは、第3話冒頭の桑野さん。健康器具に乗っかって、ブルブルと震えながら豆乳を飲もうとして諦める、アレはもう永久保存版に面白い。この先、嫌なことがあったらアレを見返して元気をもらいたいと思います」と振り返る。

このドラマを機に、自身の結婚観に変化はあったのかを尋ねると「これまでは、人生で一度は結婚したいと思っていましたが、今回、桑野さんのセリフには共感しかなく、まして桑野さんが幸せそうなものだから、このまま1人でも楽しく生きられそうだなと思ってしまいました。私が生涯独身だったら、桑野さんのせいです(笑)」と笑顔。

最終回への見どころを尋ねると「皆さまの最大の関心事はやはり桑野さんがいよいよ結婚するのかどうかだと思いますが、その前に先ずは、桑野さんが自分の好意に気付くかどうかが問題です。相手が有希江さんにしろ、まどかさんにしろ、1人も楽しいけど2人だともっと楽しいと思うのはどっちなのか、はたまたやっぱり1人がいいと再確認するのか。その揺らぎ方も、全く桑野さんらしいです。第9話から最終回へ、距離を縮めたと思ったらまた離れてまた縮めて…どうぞ最後の最後まで桑野さんに振り回されてくださいね」と締めくくった。