リクルート住まいカンパニーは12月2日、「東京23区の家賃相場が安い駅ランキング 2019年版」の結果を発表した。2019年5月~7月に、不動産・住宅サイト「SUUMO(スーモ)」に掲載された賃貸物件の管理費を含む月額賃料から中央値を算出した。調査対象駅は東京23区内の駅(物件数11件以上)。調査対象物件は駅から徒歩15分以内で、10平方メートル以上~40平方メートル未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)。
家賃相場が安い街、1位「葛飾臨海公園」
家賃相場が安い駅1位は、JR京葉線「葛飾臨海公園」(江戸川区)で5.9万円。以下、2位は京成金町線「京成金町」(葛飾区)とJR常磐線「金町」(葛飾区)で各6万円、4位は東京メトロ千代田線「北綾瀬」(足立区)と都営新宿線「篠崎」(江戸川区)で各6.2万円と続いた。
今年は葛飾区から多数の駅が上位にランクイン。「京成金町」と「金町」は昨年同率4位から同率2位、「堀切菖蒲園」は11位から6位に上昇した。同調査では「単身者が手ごろに借りられる街としては、今年の注目は葛飾区のようだ」と分析している。
一方、2018年のランキング1位だった板橋区の都営地下鉄三田線「西高島平」は、今回ランク外の45位(家賃相場6.90万円)に転落。これは、2019年に入って新築物件が急増したことが影響したとみられる。
板橋区では唯一、東武東上線「成増」(家賃相場6.4万円)が13位にランクイン。東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄成増」と徒歩圏内で交通の便が良く、駅周辺にはスーパーや飲食店があり、ファミリー層や単身者にとって住みやすい街といえる。