博報堂生活総合研究所は11月28日、「生活者にきいた『2020年 生活気分』」を発表した。同調査は、全国20~69歳の男女3,900名を対象に、翌年の景況感などについて予想してもらった結果を分析したもので、2015年から毎年秋に行われている。

  • 2020年の景況感

    2020年の景況感

はじめに、2020年の景気について予想してもらったところ、「悪くなる」(41.5%)との見通しが、前年を10pt以上も上回り過去最高を記録。「悪くなる」と思う理由を自由回答で聞いたところ、「消費増税の影響」や「国際情勢の不安定化」を挙げた人が多かった。

一方、「良くなる」と回答した人の割合は11.7%と、過去最低を更新。理由については、「東京2020大会の開催」や「アベノミクス等による経済の安定と消費活性化」などが多く上がった。

  • 2020年にお金をかけたいこと

    2020年にお金をかけたいこと

続いて、2020年にお金をかけたいことを聞くと、全25項目のうち「旅行」(27.5%)が1位に。今年お金をかけたことでも「旅行」が1位となっていることから、生活者の旅行意欲の高さがうかがえた。

2位は僅差で「貯金」(25.5%)。8位の「老後の暮らしの準備」(11.6%)や、10位の「株など投資」(9.4%)もスコアを伸ばし、順位も今年より上昇したことから、「来年は暮らしの守りを固めたい」という意識がうかがえる結果に。

一方で、今年お金をかけたことの2位「ふだんの食事」および3位「外食」については、来年については10pt以上スコアを落とし、順位を今年より下げ、それぞれ4位・5位となった。