漫画家でイラストレーターの斎創さんが22日、Twitterで短編漫画「うちの小さくて可愛い奥さんの話」を発表。作品に注目が集まった。小さくて可愛い奥さんと、彼女に趣味がバレて少し怯える旦那さん、すれ違うかのように見えて、むしろ両者の気持ちが一致していく甘い展開に多くの称賛の声が寄せられている。

ある日、仕事から帰ってきた旦那さんに、両手で箱を持った奥さんが待ち受ける。挨拶もそこそこに、彼女は怪訝な面持ちで「何ですかこれ?」と尋ねる。それは、旦那さんが隠して買っていた限定のプラモデル。「えーっと…」とたじろぐ彼に、奥さんは「押し入れの中にありました。で、何ですか、これは」と、どんどん詰め寄る。「プラモ買うなんて初耳ですけど、ずっと隠れてコソコソ買ってたんですか?」と奥さんの追及は止まらない。

  • 斎創さんによる漫画「うちの小さくて可愛い奥さんの話」(1ページ目)

そこで旦那さんに、ある考えが脳裏に浮かぶ。「この展開…もしやネットでよく見る夫の趣味のものを妻が捨てるパターンのやつ!?」。旦那さんは、わなわな震えつつ、土下座しながら「お願いですから捨てないでください!」と懇願。しかし、奥さんはきょとんとした表情で「別に捨てませんけど?」と告げる。旦那さんは姿勢を変えないまま「…でも、怒ってますよね」と恐る恐る尋ねる。

  • 漫画「うちの小さくて可愛い奥さんの話」(2ページ目)

「怒ってるのは色々内緒にしてたことに、です」と奥さん。「教えてくれたらクリスマスとか誕生日とか、もっと最適なプレゼントがあったかもしれないのに」と少しふくれっ面になる。一方で、きょとんとする旦那さん。すぐに「うちの奥さん可愛すぎ!!」と赤面しながら顔を伏せる。奥さんは「もう何ですか1人ニヤニヤしてっ!」と叱りながら、「散財しすぎはダメですからね」とたしなめる。「…でも本当に良いんですか?」と問う旦那さん。

  • 漫画「うちの小さくて可愛い奥さんの話」(3ページ目)

それに、奥さんは「確かに私はプラモ興味ないですけど、プラモ好きな旦那さんは好きですもん」としかめっ面を続けるも、次の瞬間には「今後は他の好きなことも隠さないで教えてくださいね」と言いながら満面の笑みを浮かべる。また一瞬、きょとんとする旦那さん、「あの…それは…」と口を開いたかと思えば、「健全なことじゃなくても…良いんでしょうか?」と少し照れながら問いかける。奥さんは赤面しつつ、プンプン。「もう!! 反省してるんですか!!」と旦那さんをポコポコ叩くが、旦那さんは喜びつつ「すみません…」と告げるのみ。なお、好きなことの望みは「ちゃんと聞いてくれた」とのこと…。

  • 漫画「うちの小さくて可愛い奥さんの話」(4ページ目)

リプライには、「末永く爆発して…」「あぁッ! もうッ! 激甘ッ!」「この微笑ましい光景を、ずっと眺めていたい」とのコメントが続々。やはり奥さんの人気は高いようで「コロコロと変わる表情がめちゃめちゃ可愛くて見てて癒やされます」「こんな奥さんがほしぃ…可愛いです」「まさに理想の奥さんですね!」との感嘆の声も。中には「どこかで見たような親しみがあります」「おもわず『あー!』って声出しました」というささやかな指摘も見られた。

この短編の作者・斎創さんは、講談社とpixivによるマンガアプリ「Palcy」で『イケメン彼女とヒロインな俺!?』、ホビージャパンによるムック「ウィクロスマガジン」で漫画『SGN48~私、センター目指します~』を、それぞれ連載中。またTwitterやpixivといったSNSで漫画の連作も投稿しており、今回の作品に登場した奥さんと旦那さんに"よく似た雰囲気"を持つキャラクターたちが登場する『うちの会社の小さい先輩の話』シリーズほか多数のシリーズで人気を博している。