JR北海道は29日、道内各地で運行するキハ40形気動車をデザインした「北の40(ヨンマル)記念入場券」を12月4日に発売すると発表した。昨年の「北海道の恵み」シリーズ4両に続き、今年から「山紫水明」シリーズ「山明号」「紫水号」が登場したことを記念し、発売される。

  • キハ40形「山紫水明」シリーズ(提供 : JR北海道)

キハ40形は車体形状の似たキハ47形・キハ48形とともに、当時の国鉄により全国で合計888両が製造された。両運転台で1両でも運行可能なキハ40形は全国の非電化区間を中心に活躍し、いまもなお多くの区間で運行されている。

北海道向けに製造された酷寒地仕様のキハ40形は150両あり、大半においてワンマン運転対応の改造が施され、現在もその多くが北海道内各線区で活躍を続けている。しかし登場から40余年が経過し、来年のダイヤ改正以降、函館本線長万部~小樽間を皮切りに新型車両への置換えが計画されている。

  • 「北の40記念入場券」のデザイン一例(提供 : JR北海道)

  • 「北の40記念入場券」のデザイン一例(提供 : JR北海道)

「北の40記念入場券」は、道内の5つの車両基地に所属するさまざまなキハ40形のバリエーションを図柄とし、裏面にはその車両の簡単な説明などを掲載。定期列車として運行している区間の24駅で発売され、郵送による発売は行わず、駅ごとに異なる24種類のデザインを用意している。

発売箇所は函館駅、七飯駅、新函館北斗駅、森駅、長万部駅、倶知安駅、苗穂駅、岩見沢駅、滝川駅、東室蘭駅、苫小牧駅、千歳駅、静内駅、追分駅、富良野駅、新得駅、帯広駅、釧路駅、摩周駅、網走駅、北見駅、遠軽駅、旭川駅、名寄駅の計24駅。発売額は1枚200円。発売枚数は限定しないものの、一時的に在庫切れとなる場合がある。12月4日から販売開始し、発売期間は2020年8月末日までとなる。