キリンホールディングスはこのほど、「イッキ飲みに関する実態調査」に関する調査結果を明らかにした。同調査は10月30日~11月1日、全国の月に1回以上飲酒する20~50代の男女500名を対象にインターネットで実施したもの。
飲みすぎ、イッキ飲みが原因で後悔した飲み会を尋ねたところ、最も多い回答は「忘年会」(34.6%)だった。2位の「歓迎会」(17.6%)、3位の「懇親会」(16.6%)よりも約2倍以上差がついている。
飲み会でイッキ飲みの現場を見たことがあるか聞くと、62.4%が「頻繁にある」「時々ある」と答えた。性別・年代別で見ると、女性はほぼ世代間の差は見られないが、男性は30~50代が「ある(頻繁にある・時々ある)」が過半数以上いるのに対し、20代は50%以下と少なかった。
イッキ飲みをするよう煽られた経験があるか尋ねると、39.0%が「頻繁にある」「時々ある」と答えた。誰にあおられたことがあるか聞くと、「上司(先輩)」(55.4%)が最も多く、次いで「友人」(44.7%)、「同僚」(33.8%)となっている。
イッキ飲みを断れなかったことがあるか聞くと、79.5%が「頻繁にある」「時々ある」と答えた。その理由を聞いたところ、「場の雰囲気を乱したくない、ノリが悪いと思われたくない(兵庫県・56歳男性)」「場の雰囲気がシラけないようにするため(神奈川県・35歳男性)」という意見が目立った。
イッキ飲みを進んでする人の印象を尋ねると、54.2%が「時代遅れ」、30.0%が「見ていて恥ずかしい」と答えた。恋愛対象の相手に対してイッキ飲みをする行為についてどう思うか聞くと、91.2%が「カッコ悪い」「どちらかというとカッコ悪い」と答えている。
イッキ飲みをしている様子を見ると、ドン引きするか聞いたところ、79.8%が「とてもする」「する」「どちらかというとする」と答えた。
短時間で大量に飲酒する「スピード飲酒」と、時間をかけてゆっくりと飲酒する「スロー飲酒」のどちらに好印象を抱くか尋ねたところ、92.6%が「スロー飲酒」と答えている。
お酒を飲みすぎて救急車で運ばれた、もしくは周りの人が運ばれた経験について聞いたことがあるか聞くと、「自分が運ばれた経験がある」は9.0%で、「自分が運ばれた経験はないが、周りの人が運ばれた」は25.2%だった。合わせると、3割がお酒の飲みすぎで救急搬送されたり、周りの人が搬送された経験を持っていることがわかった。