JR東日本横浜支社は28日、特急「踊り子」にリニューアル車両を順次投入すると発表した。投入する車両は9両編成のE257系2000番台と5両編成のE257系2500番台。2020年春頃から一部列車へ投入開始する予定となっている。
首都圏から伊豆方面は現在、特急「スーパービュー踊り子」「踊り子」などが運行されている。今後は両列車で使用している251系・185系に代わり、中央本線や房総方面(内房線・外房線など)の特急列車等で使用されたE257系をリニューアルし、車両の置換えを順次進めるとのこと。2020年春頃に一部列車で投入開始した後、9両編成のE257系2000番台を13編成、5両編成のE257系2500番台を4編成、計137両を投入する。
リニューアルしたE257系2000番台・2500番台のエクステリアは、伊豆の空と海の色をイメージしたペニンシュラブルーを基調に、伊豆を含めた東海道本線沿いの新しい原風景の創出となるようなデザインに。インテリアも伊豆らしい色彩を使用した。
2000番台は9両中1両(4号車)がグリーン車、残り8両(1~3号車・5~9号車)が普通車。2500番台は5両(10~14号車)とも普通車の編成に。普通車は「スタンダードでありながら奥行き感のある現代的な空間」をめざしたデザイン。座席モケットとカーテン生地、側小天井パネルを従来車から交換している。グリーン車は色彩に加えて質感にもこだわり、「リッチで高品質感のある現代的な空間」をめざしたデザイン。座席モケットとカーテン生地、側小天井パネルのほか、床面や蛍光灯も従来車から交換している。
新たな設備として、窓側の座席にコンセントを設置。1・9・10・14号車に大きな荷物も置ける荷物置場を新設し、3号車にフリースペースを設けた。トイレは2・4・5・7・9・11・12・14号車に設置し、5・11号車は多様なニーズに応えるバリアフリー対応トイレとなる。編成全体の定員は2000番台が546名(うちグリーン車48名)、2500番台が298名。車体はアルミニウム合金製で、制御方式はVVVFインバータ制御を採用し、最高速度は130km/h(東海道本線の最高運転速度は120km/h)とされた。
E257系2000番台・2500番台の投入により、「乗り心地や車内の静粛性の向上、バリアフリー設備の完備など、快適な移動空間をご提供いたします」と横浜支社。運行ダイヤをはじめ、詳細は計画がまとまり次第、発表予定としている。