ソフトバンクとNVIDIAは11月27日、クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW Powered by SoftBank」の先行体験会を開催した。「GeForce NOW」は、NVIDIAが展開するクラウドゲーミングサービス。ゲームに必要な処理を「GeForce NOW」のサーバー側で実行するので、パソコンやタブレット、スマートフォンなどデバイスのスペックを問わずゲームを遊べる。
特徴的なのは、Steamや、Epic Gamesなどのデジタルストアで購入したゲームを、GeForce NOWのプラットフォーム上で遊べること。すでにプレイしたことのあるタイトルであれば、セーブデータも引き継げる。つまり、GeForce NOW用に新しくゲームを購入する必要はないというわけだ。
現在はクローズドベータテストの参加者を募集している段階で、第1次のテストが12月17日にスタートする。その時点で遊べるタイトルは、『フォートナイト』や『DARK SOULS II SCHOLAR OF THE FIRST SIN』『DARK SOULS III』『Dead by Daylight』『World of Tanks』『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』などをはじめ、アメリカやヨーロッパなどですでに遊ばれている500タイトル以上から選べる。
今回の体験会では、GeForce NOWのプラットフォーム上で『フォートナイト』『Dead by Daylight』『SEKIRO』『GRIP』を試遊できた。筆者は、ほかのオンラインプレイヤーに迷惑がかからないよう、ソロで遊べる『SEKIRO』を選択。USBでPS4の「DUALSHOCK 4」をノートパソコンに接続して試遊してみた。
実際にプレイしてみたところ、キャラクターの操作に違和感はなかった。会場で数十人が一斉にプレイしていたこともあり、通信状態はあまりよくない様子で、若干の音飛びや画面のカクツキが見られたが、「普通にゲームできる」という印象だ。
だが、体験会で用意されていたパソコンは、一般的な法人向けのノートPC。Intel Core i5搭載の「HP ProBook 450 G3」である。ゲーミングPCでもなければ、イカついグラフィックボードを積んでいるわけでもない。ストリーミングでなければ『SEKIRO』をプレイすること自体が難しいのである。コアなゲーマーはハイスペックなPCでプレイしたいと思うかもしれないが、「遊んでみたいPCゲームはあるけど、ゲーミングPCを買うのはちょっと……」と思っているライト層にとっては、クラウドゲーミングでまずプレイしてみる楽しみかたがフィットしそうだ。また、ゲームのデータもクラウド上に保存されるので、PCのストレージ容量を圧迫する心配もないだろう。
また、体験会ではモバイルのデモも行っていた。端末は「AQUOS R2」「LG G8X ThinQ」だ。用意されていたタイトルはレーシングゲームの『GRIP』。こちらもゲームをプレイするうえで、違和感はまったくなかった。もちろん、PCと同様に『SEKIRO』などもプレイ可能だ。ただし、専用のコントローラーがないと、操作は難しいだろう。
なお、第1次クローズドベータテストのあとには、第2次クローズドベータテストを行う予定だ。募集は2019年12月2日から。
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