3つ目のタイトル女流王座獲得まであと1勝に
現在、将棋の女流タイトル戦は7つあり、女流棋士によって日々タイトル争いが繰り広げられています。
その7つの棋戦のうち、女性の奨励会員の参加が認めれられているのが、マイナビ女子オープン(主催:株式会社マイナビ)、リコー杯女流王座戦(主催:株式会社リコー)、霧島酒造杯女流王将戦(主催:株式会社囲碁将棋チャンネル)の3つ。そして現在、その3棋戦を全て制覇する勢いで勝ち進んでいるのが西山朋佳二冠です。
西山二冠はプロ棋士になるための最終関門である奨励会三段リーグで厳しい戦いを続ける傍ら、奨励会員として上記の3棋戦に参加しています。すでにマイナビ女子オープン、霧島酒造杯女流王将戦の2つの棋戦でタイトル(女王・女流王将)を保持しており、リコー杯女流王座戦でも五番勝負に進出しています。
11月27日、福島県郡山市「郡山ビューホテルアネックス」にてリコー杯女流王座戦五番勝負第3局が行われました。
西山二冠の中飛車に対し、里見女流王座が端に角を出る作戦に出ましたが、その角を目標に西山二冠が巧みに手を作り優勢に。その後、玉頭戦が展開されましたが、里見女流王座の反撃も及ばず、西山二冠の勝ちとなりました。
これで五番勝負の対戦成績は西山二冠の2勝1敗となり、あと1勝で女流王座獲得、そして出場可能棋戦を全て制覇することになります。
第4局は12月4日に東京「将棋会館」にて行われます。里見女流王座が意地を見せるか、西山二冠の三冠達成なるか、注目です。