11月4日に閉幕した「第46回 東京モーターショー2019」。12日間の会期で述べ130万900人が来場するなど、大盛況のうちに幕を閉じた今年のモーターショーを今一度、写真でプレイバックしたい。まずはトヨタ自動車などが展示した33台のクルマを紹介する。
姿を変えた東京モーターショー
2年に1度の東京モーターショーだが、1991年の200万人超えをピークに来場者数の減少が続いている。2011年には東京ビッグサイトに会場を変更したが、その後、来場者数が100万人を超えたことなく、前回の2017年開催時は77万人にまで落ち込んでいた。
「クルマ離れ」も叫ばれる中、こうした現状に危機感を抱いた日本自動車工業会は今回、東京モーターショーの改革を断行。まずは従来の有明エリアに加えて青海エリアを追加し、会場をお台場全域に広げた。
開催エリアの拡大により、出展者は自動車や二輪車のお披露目だけでなく、新たな取り組みにも挑戦できるようになった。例えば、有明と青海を結ぶ「OPEN ROAD」では、未来のモビリティーの試乗体験を実施。青海展示棟ではキッザニアとのコラボ企画「Out of KidZania in TMS2019」を開催した。これらのイベントは人気を呼び、待ち時間が1時間を超えることもあったという。
今回のモーターショーでは、ほかのモーターイベントとのコラボも印象的だった。会場では日本スーパーカー協会や東京オートサロンなど、団体の垣根を超えた出展を見ることができた。
こうした意欲的な取り込みが奏功し、来場者数は130万900人と減少に歯止めがかかるどころか、当初目標にしていた100万人を大幅に上回った。日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ社長)が「『今回はいつもと少し違うな……』と感じられたかもしれません」とコメントしたように、純粋なモーターファンは従来とのテイストの違いに戸惑ったかもしれない。だが、入場者数は大成功といえる数字だ。新たなモーターファンの獲得と自動車人気の復活に一石を投じたイベントとなったのではないだろうか。
今回のプレイバックでは、トヨタや海外メーカー、未来のモビリティーや他団体が出展したスーパーカーなど、全33台をピックアップする。