デンソーウェーブはこのほど、これまでセンサーで検知が難しかった黒色車両や鏡面仕上げの物体も確実に検知するという新型踏切障害物検知装置「ZONE D-RX」を開発したと発表した。
従来のレーザーセンサーは、照射したレーザー光の反射光を測定して物体の有無を判断していたが、光の吸収率が高い黒色の物体や、表面が鏡面仕上げの物体は十分な反射光量が得られず、センサーで検知しにくいという課題があった。
今回開発した「ZONE D-RX」は、センサーの検知対象エリアの中にあらかじめ高反射素材製のポールを設置し、その反射光を常時検知する方式。エリア内に黒色車両などの低反射物体が進入した場合、常時検知していたポールからの反射光がさえぎられることで、進入物があると判断する。この特許取得技術により、従来機より確実な検知が可能になったという。
CPUを二重化して相互に監視することで、万が一の不調時にはもう一方のCPUがエラーを認識するフェールセーフ性も向上。これにより、鉄道総合技術研究所の安全性評価も受審した。11月27日から開催される「第6回鉄道技術展」で初出展され、2020年夏に発売する。