シャープから、コードレススティック掃除機、RACTIVE Airシリーズの新モデル「EC-VR3」(以下、VR3)が発表されました。VR3の特徴は超軽量な1.3kgのボディと、より小回りが利くようになったデザイン、そして使いやすさを向上するセンサーの搭載です。
発売日は12月5日で価格はオープン、推定市場価格(税別)スタンダードタイプの「EC-VR3SX」が60,000円前後、バッテリーが2個付属するプレミアムタイプの「EC-VR3S」が68,000円前後になります。
ますます軽量になったコードレススティック掃除機
コードレススティック掃除機は、現在大きく「パワータイプ」と「軽量タイプ」の2タイプに分かれています。RACTIVE Airは、軽量タイプの代表ともいえるシャープの掃除機シリーズ。RACTIVE Airのコードレススティック掃除機にはパワフルタイプの「SR3」と軽量スタンダードタイプの「AR3」が発売されていますが、今回のVR3は、軽量タイプのなかでも最軽量、かつスタンダードタイプのAR3よりもパワフルな高機能モデルとなっています。
新モデルのVR3、見どころはなんといってもその軽さ。延長パイプに軽量アルミ素材を採用したり、従来機種(AR2)より3割ほど軽量化したコンパクトモーターを利用したりといった工夫によって、バッテリーやヘッド込みの重さが1.3kgまで軽くなりました。シャープ調べでは、パワーブラシ搭載タイプのコードレススティック掃除機としては業界最軽量とのこと(2019年11月時点)。RACTIVE Airシリーズの軽さ重視モデルであるAR3より、さらに200gも軽くなっているのは驚きです。
実際にVR3で掃除をしてみると、パワーブラシ搭載タイプとは思えないほど軽く感じます。とくに階段の掃除や、ブラシを使った高い位置の掃除など、本体を床から持ち上げて掃除するときの負担が少ないのです。
軽くなりながらも掃除性能は向上。モーターを小型高性能化することによって、現行のスタンダードモデル(AR3)と比べて吸引性能が16%アップしているといいます。発表会ではデモンストレーションがありませんでしたが、4kgのボーリング球も持ち上げられるパワーがあるそうです。
小回りが利いて狭い場所もスイスイ移動するヘッド
ヘッドもコンパクトになりました。ヘッドの横幅はスタンダードモデルのAR3より約1cm狭くなりつつ、内蔵ブラシ幅はAR3と同じサイズ。掃除のためにヘッドを往復させる回数は、従来モデルとほぼ同じとのことです。
掃除機のヘッドは、パイプの軸とブラシの軸までの距離が短いほど小回りが利きやすいという小ネタも。VR3はこの距離が54.5mmと短いため、ダイニングでイスの間といった細かな場所も掃除しやすいそうです。
このほか、本体の重心バランスを見直すことにより、本体を左右にひねってヘッドを曲げるときに軸がブレにくく、操作の安定性を高めています。フローリングを掃除するときの筋肉への負担は、従来モデルのAR2と比較して約33%ダウン。また、方向転換しながら掃除するときの筋肉への負担は、AR2比で約26%減っているそうです。
グリップセンサー搭載で使いやすさアップ
VR3ならではの新機能はグリップセンサー。ハンドル部分に赤外線センサーを配置しており、手を離すと自動的に電源オフ、もう一度ハンドルを握ると運転を再スタートするという機能です。
掃除をしていると、イスや荷物をちょっと動かすときがありますよね。掃除機から手を離して「掃除機がムダに動いている時間」は意外と長いものですが、VR3のグリップセンサーは、この無駄な時間を減らしてバッテリーの持続時間を延ばしてくれそうです。また、急な電話や来客で掃除を中断するときも、手を離すだけでスイッチが切れるのはなかなか便利だと感じました。