eスポーツのイベントに引っ張りだこのライター岡安。著書『みんなが知りたかった 最新eスポーツの教科書』を出版してからというもの、『ポケモンGO』の記事も書かずに本の販促に大忙しだ。はたして、ポケ活はちゃんとしているのだろうか。そろそろポケGOの連載を再開したいところだが、……もしかして忘れてる? 催促が苦手な編集安川は考えた。とりあえず、関連スポットへ取材に連れて行き、思い出してもらおう、と。

安川:岡安さん、飲みにいきませんか。

岡安:お、ほぼアルコールを受け付けない体質を知ったうえでの酒席のお誘いってことは、何かあるんですね。

安川:ええ、夜な夜な“ポケモンGOファン”が集う居酒屋があるって聞いたので、ぜひともそこでポケ友をゲットしたく。最近、リサーチとかで「新たなフレンドを登録しろ」とか、無理ゲーを強いてくるじゃないですか。だからそこでポケGOフレンドができればいいなって。

岡安:ああ、「げんきのかけら」ですね。存在は知っていましたが、私もまだ行ったことないんですよね。

安川:それなら話は早い。すでに店側には話を付けているので、さっそく行きましょう。

岡安:今からですか? まだ昼過ぎですよ。

安川:取材ってことで、開店前に話を聞けるようにしておきました。こんなに段取りがいい編集者はなかなかいないですよ。

岡安:そうですね、取材に同行するライターのスケジュールも押さえておければ、完璧だったんですけど。

安川:ははは、何を言ってるんですか。どうせヒマですよね。さあ、行きますよ。

岡安:……。

共通の趣味で話せる空間を。ポケGOがつなぐ人と人

  • 「P-GO居酒屋 げんきのかけら」に到着。黄色い看板が目印です

安川:さぁ、着きました! 地下鉄の出口からすぐそばで、いいロケーションですね。どうもこんにちは!

店主の市場さん:いらっしゃいませ。こんにちは。

安川:ここは『ポケモンGO』好きが集まる居酒屋なんですよね!?

市場さん:そうですね。『ポケモンGO』をやっていない人も来店しますが、ほとんどが『ポケモンGO』トレーナーです。お客さまがTwitterなどでつぶやいてくれているので、自然とポケモンGOファンが集まりますね。YouTubeで取り上げてくださったのも大きいと思います。

  • 店内の様子。もっと「ポケモン感」が強いのかと思いましたが、落ち着きのある内装

  • 座席数は、カウンター6席、テーブル12席

  • ポケモンたちがじっとこちらを見つめてきます

岡安:『ポケモンGO』起動してみましたけど、店にいながらジムとポケストップにアクセスできる好環境ですね。

市場さん:ジムとポケストップが入る場所であることは、店舗選びの条件にしました。

  • 店からはジム1つとポケストップ2つに触れられる好立地

安川:なぜ『ポケモンGO』をイメージした店舗にしたんでしょうか。

市場さん:地方には『ポケモンGO』のコミュニティが多いんですけど、都心はあまり見かけないんですよね。都心で『ポケモンGO』ファンが集まれる場所があればいいなと思ってオープンしました。『ポケモンGO』好きが出会える場所といいますか、たとえば、お互いが『ポケモンGO』のトレーナーだと知らなければ、普通の居酒屋でその話を切り出すのは難しいですよね。ですが、ここならみんな気兼ねなく『ポケモンGO』の話で楽しめると思ったんです。

岡安:店内には『ポケモンGO』のARで撮影した写真がたくさん飾られていますね。

市場さん:はい、お店で定期的にイベントをするのですが、その1つです。「推しポケ」をテーマにARのフォトコンテストを開催しました。

安川:おっと、そろそろ開店準備の時間でしょうか。では、お話はこのくらいにして、のちほど実際の営業風景も見学させてください。

  • 店内に飾られてあるフォトコンテストの応募作品。ARを駆使した“技ありの1枚”が並びます

にぎわう店内、みんなでレイドバトルに挑戦

安川:お、皆さん楽しんでますね。こんばんは! 常連さんですか?

おとなのおねえさん:こんばんは。私は2回目ですね。一緒に来た彼は、北海道から来たんですよ。「東京に来ることがあったら連れて行く」って約束だったので来ました。今は、飲みながらポケモンの交換をしています。

  • 写真左のおとなのおにいさんは、北海道からやってきたトレーナー。おとなのおねえさんとポケモン交換をしていました

岡安:テーブルにはGOロケット団の号外もありますね。

安川:せっかくなので、我々も注文しましょう。そういえば、ポケモンのタマゴがあったような。

市場さん:ポケモンのタマゴはお通しですね。飲みものをご注文されたらお出ししますよ。あと、タマゴには2km、5km、7km、10kmの4種類がありますが、どれになさいますか。

岡安:ここはやはり10kmでしょう。

  • 『ポケモンGO』で出現するタマゴと一緒で4種類のカラーがありました

  • おや? お通しのタマゴは……、なんと温泉タマゴ。出汁やキクラゲの塩漬けと一緒にいただきました

  • 食事メニューも豊富です

おとなのおにいさん:お、あと30分でコバルオンのレイドが始まりますよ。

市場さん:では、みなさんでレイドしましょう。私とスタッフ2人も参加します。

安川:おお! お店にいるだけでかなりの人数がレイドで集まるんですね。これはすごい。

  • 店にいる人たちだけで13人も集まりました。一応、ほかの人が入らないようにパスコードを設定してのレイドです

市場さん:コバルオンはまだ色違いが出ていないので、高個体値を目指してがんばりましょう!

安川:よし、ゲット! 初めてコバルオンをゲットしました。

岡安:うーん、高個体値はなかったですね。

安川:いやー、飲みながらレイドバトルできるなんて本当にいい環境ですね。ポケストップはずっとモジュール挿しっぱなしですし。何回か通えばポケGOフレンドも増えそうですね! 1回の来店だと、奥ゆかしい私にはまだフレンド申請のハードルは高いですが。

岡安:『ポケモンGO』という共通の話題があるからすぐに打ち解けますよね。スポーツバーとかダーツバーとかと同じで、目的とする何かがあるとそれを話題にできるので、初めて訪れる人でも、1人で訪れても、すぐに親しくなれそうです。

安川:おっと、そろそろ帰らないと。もう1杯いきたいところですが、岡安さんは原稿がありますからね。ちなみに、今回は番外編みたいなものなので、ちゃんと連載の本編も書いてくださいよ。ハロウィンとか、GOロケット団とか、ポケGO初の有料イベントとかいろいろありましたから。たくさん書けますよね。

岡安:人使いが荒いですね。ちゃんと書きますよ。

安川:頼みましたよ! あ、市場さん、ごちそうさまでした。おにいさんとおねえさんもありがとうございました! では、我々はこの辺で。

市場さん:ありがとうございました!

  • せっかくなので、ARで店主の市場さんとリザードンの2ショット

【取材にご協力いただいたお店】
P-GO居酒屋 げんきのかけら

げんきのかけら

住所:東京都文京区関口1-20-7 1F
営業時間:【火~金】18時~23時、【土】17時30分~22時30分
定休日:日、月、祝(ポケGOイベントがある日は特別営業を行うこともある)
チャージ:510円(お通しつき)
アクセス:東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅 3番出口 徒歩1分