漫画家の東村アキコ氏が原作の『ひまわりっ~健一レジェンド~』(講談社モーニングKC所載)が、来年春にテレビ宮崎で連続ドラマ化されることが20日、分かった。同局開局50周年ドラマとして、1話15分×全10話で放送される。

『ひまわりっ~健一レジェンド~』原作のアキコ (C)東村アキコ/講談社

同作は、南国・宮崎を舞台に主人公・アキコが、突拍子もない言動で周囲を困惑させるマイペースな父親・健一1号と、植物にやたらと詳しい超天然な彼氏候補・健一2号に振り回されながら、漫画家を目指す姿を描くもの。東村氏の美大卒業後の経緯を元に、実話を交えながら描かれた作品で、他にも個性豊かな仲間たち(宮崎人)が続々登場する。『モーニング』(講談社)で2006年から10年まで連載され、東村氏にとって初の週刊&青年誌連載作品だ。

東村氏は「私が宮崎に住んでいた時、土曜日に『さんさんサタデー』という番組が放送されていまして、毎週とても楽しみにしていました。私のユーモアセンスは、その『さんサタ』によって作られたと言っても過言ではありません。その『さんサタ』を作っていたテレビ局、つまり、 私の笑いの師匠とも言うべきUMK(テレビ宮崎)が『ひまわりっ~健 一レジェンド~』をドラマ化すると言ってきてくれました…! 今こそ、宮崎県民の笑いのセンスを全国に知らしめる時です!!!!」と呼びかける。

プロデューサーは「2020年に開局50周年を迎える我々が宮崎県民に何ができるのか…。その答えのひとつが『皆が笑って楽しめる連続ドラマを作ろう!』でした。 原作漫画『ひまわりっ~健一レジェンド~』をドラマ化したいと東村先生に打診したところ、快諾頂き、このプロジェクトは動き始めました。さらにキャストやスタッフにも、宮崎へ思いを寄せる人たちがたくさん携わってくれています」と経緯を説明。

また、「ドラマのテーマは『宮崎スタンダード』です。宮崎あるあるネタがたっぷり詰まった超ローカルコメディで、ドラマを通して、宮崎の魅力を全国の方々に知っていただくきっかけになればと思います。“ローカル局のドラマ制作”のハードルは決して低くありません。それでも挑戦するのは、50周年を迎えることができた地元への感謝の思いです。地上波放送だけでなく、動画配信、海外展開を視野に未来へとつながるドラマ制作を目指します。ぜひご家族で楽しんでいただければ幸いです」と話している。

キャストなどは、今後発表される。

  • 健一1号 (C)東村アキコ/講談社

  • 健一2号 (C)東村アキコ/講談社

  • 東村アキコ氏 (C)Jun Tsuchiya*(*B.P.B.*)